目次
- デベロッパーの転職求人が見つからない理由
- デベロッパーの求人はないのではなく、見つけられていないだけ
- 技術系の同僚15人に聞いた!デベロッパーへの転職方法は?
- デベロッパーに転職している人のキャリア
- デベロッパーへの転職ロードマップ
- 同僚15人が使っていた不動産デベロッパーへの転職におすすめの転職エージェント
- 転職者9人に聞いた!イマイチだった転職エージェント
- 大手デベロッパーの転職求人を見つけたいとき
- 大手デベロッパー転職の『求人の出待ち』を有利にするには
- 大手デベロッパーへの転職は本当に難しいのか?
- デベロッパー転職者がアピールしていた3つの能力
- 技術職ならいつでも3つの能力をアピールできる
- デベロッパーへの転職は資格にこだわらなくていい
- 資格なしでデベロッパーへの転職を成功させるコツ
- 転職前に確認!不動産デベロッパーの業種と名称
- 不動産デベロッパーの系統別名称
- 大手デベロッパー各社の特徴と平均年収
- 転職前に知っておこう!デベロッパー技術職のキャリアと成長フィールド
- 転職前に知っておくべきデベロッパーの中身
- 【施工管理向け】ゼネコンからデベロッパーへ転職を成功させるコツ
- 第二新卒・未経験でデベロッパーへの転職を成功させるコツ
- デベロッパーへの転職は結局、転職エージェントの利用が最適解
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デベロッパーに転職したいけど、やっぱり大手のデベロッパーに転職するのは難しい?
デベロッパーの求人が見つからない場合はどうればいい?
どうやってデベロッパーに転職してるか教えて下さい。
こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- デベロッパーへ転職している人の転職方法
- デベロッパーへの転職のコツ
- デベロッパー求人が見つからない理由
不動産デベロッパーの転職求人は転職サイトなどでは見つかりません。
そのため、
「やっぱりデベロッパーへの転職はムリか…」
「しばらく経ったらまた探してみよう。」
と諦めてしまったり、先延ばしにしている人は非常に多いです。
しかしデベロッパーへの転職は、"デベロッパー求人がある場所”や”デベロッパーに転職している人の転職方法”を知っていれば、それほど難しくありません。
この記事を読めば、”どうすればデベロッパーに転職できるか”がわかります。
こんな方におすすめ
- デベロッパーへ転職したい
- どうすればデベロッパーに転職できるのか知りたい
- どこでデベロッパーの求人を見つけているのか知りたい
『施工王』は、不動産デベロッパーに転職した管理人(元施工管理)が同僚や自身の経験を元に建設業界のリアルを発信するブログです。
デベロッパーの転職求人が見つからない理由
なぜデベロッパーの転職求人はなかなか見つからないのか?
それは、”求人の条件が良い”からです。
デベロッパーの求人は採用の条件が良いため、仮に求人を転職サイトや求人広告などに掲載すると応募が殺到します。
これでは時間と手間が膨大になり、採用のコスト効率が非常に悪くなります。
そのため、求人を一般に公開して人材募集することはコストの観点では失敗です。
つまり、デベロッパーの採用担当としては転職サイトなどには求人を掲載できないのです。
デベロッパーの求人はないのではなく、見つけられていないだけ
また、企業はできるだけ良い人材を厳選して採用したいと考えています。
そのため、求人を出すときは企業の希望に合った人材だけが応募してくるように、どこかにフィルターをかける必要があります。
そのフィルターが”非公開求人”です。
「エージェントからの紹介」や「スカウト」で本当に良い人材だけが求人の存在を知れるようにする。
このフィルターをかけることで、採用コストを抑えつつ良い人材を採用することができます。
そのため、条件の良い求人は”非公開求人”にすることが一般的です。
つまり、『求人がない』のではなく『求人を見つけられていない』と言うことです。
技術系の同僚15人に聞いた!デベロッパーへの転職方法は?
ではデベロッパーに転職している人はどのように転職してきているのか?転職組みの同僚にヒアリングしました。
「どこで求人を見つけたのか?」
「どれくらいの期間探したのか?」
「選考期間はどれくらいだったのか?」など
リアルで有益な情報なので、参考にしてください。
どれくらいの期間求人を探したのか?
- 3~4ヶ月程度(8人)
- 6ヶ月程度(4人)
- 1ヶ月以内(1人)
- 1年以上(2人)
全体的に求人を探している期間は長めでした。「エージェントに希望を伝えたらデベロッパーの求人が出てくるまで待っていた」という同僚がほとんど。
選考期間はどれくらいだったのか?
- 1~2ヶ月程度(13人)
- 6ヶ月以上(2人)
ほとんどの人が1~2ヶ月で選考を終えていました。6ヶ月以上の2人はコロナの緊急事態宣言の影響で、選考が一時ストップしたためでした。
どこで求人を見つけたのか?
最も多かったのは、
- 転職エージェントの紹介(11人)
- スカウトサイト(3人)
実に15人中11人が転職エージェントの紹介でデベロッパーの求人に応募していました。
また、スカウトサイトに登録して、転職エージェントから求人紹介を受けた同僚も3人いました。
どの転職エージェントを利用したか?※複数回答あり
多かったのは以下の2社。
- 建設・設備求人データベース(7人)
- JACリクルートメント(6人)
15人中9人が利用していたのが、建設・不動産系転職エージェント大手の建設・設備求人データベース。
次いで、ハイクラス転職支援で有名なJACリクルートメントが7人。
ほとんどの同僚がこの2社とどこかを併用してました。
スカウトサイトを利用すると、複数の転職エージェントから求人紹介があるようです。
その他の中には、dodaやマイナビエージェント、エンエージェントなどがありました。
転職エージェントは何社利用したか?
最も多かったのは、2社(6人)で15人中11人(70%以上)は複数の転職エージェントを利用しているという結果に。
どの転職エージェントの求人で転職できたか?
最も多かったのは、
- 建設・設備求人データベース(8人)
- JACリクルートメント(4人)
建設・設備求人データベースでの転職が最も多い結果でした。(15人中8人)
そのエージェントの求人で転職を決めた理由はなにか?
- 求人の条件が良かったから
- 一番最初に紹介されたから
「求人の条件が良かったから」が9票でも最も多く、やはり転職の決め手は求人の質による結果になっています。
転職エージェント以外で利用した転職サービスは?※複数回答あり
- ビズリーチ(9人)
- 転職会議(5人)
- OpenWork(4人)
多くの同僚がビズリーチに登録していました。
登録理由は、「スカウトサイトと転職エージェントを併用することで、不動産デベロッパーの求人を見つけやすくなる」とのこと。
転職エージェントに登録したデメリットはなにか?※複数回答あり
- メールの処理が面倒(9人)
- 担当者が微妙な場合もある(5人)
- 転職前提で話をしてくる(2人)
- 特になし(3人)
求人を探しているのに、求人メールをさばくのが面倒だという意見が多かったです。
ほとんどの同僚が「求人紹介メールのほとんどは無視」で、希望の求人を紹介されたら返信するスタンスでした。
また、担当が合わないこともよくあるそうで、微妙な担当だった場合はエージェントを変えるか、担当を変えてもらうかしていたそうです。
転職エージェント利用のメリットは?※複数回答あり
- デベロッパーの求人紹介(12人)
- 職務経歴書の添削(10人)
ほぼ全員の同僚が、不動産デベロッパーの求人紹介をしてもらえるのが、転職エージェントのメリットだと回答。
このほか、”職務経歴書の添削”もほとんどの同僚が転職エージェントのメリットと回答しています。
「不動産デベへの転職は職務経歴書の書き方で成否が全然違う」と回答しています。
デベロッパーへの転職のためにした方がいいことは?
- 職務経歴書の添削を受ける(12人)
- 企業研究(9人)
「不動産デベロッパーに転職したいなら、”職務経歴書の添削”は受けたほうが良い」と同僚は口を揃えて言います。
やはり、職務経歴書で合否は大きく分かれるようです。
あとは「企業側が何を求めているのか理解してないと受からない」ということで”企業研究”が9人でした。
複数の転職サービスを使った方がいいという意見は、「デベロッパー転職の確率が上がる」「転職なんだからそれくらいはすべき」という意見でした。
デベロッパーに転職するために気をつけたことは?※複数回答あり
- 複数のサービスで求人を探した(10人)
- 職務経歴書の書き方(7人)
- 転職活動前から求人を見ていた(7人)
デベロッパーの求人を見つけるために複数の転職サービスを利用している同僚がほとんどでした。
また、職務経歴書の書き方(7票)、転職活動前から求人をチェックしていた(7票)で、普段からデベの求人を意識していたようです。
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デベロッパーに転職している人のキャリア
ヒアリングした同僚がどんな人達かご紹介します。
どんな経歴のどんな人がデベロッパーに転職しているのかご参考にしてください。
設計事務所出身(6人)
デベロッパーの技術職では設計事務所出身者が最も多いです。
新卒よりも転職者の方が多い場合がほとんど。
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K.Sさん(35)
- 入社:2020年
- 専門:構造設計
- 資格:一級建築士
- 前職:組織設計の構造設計
- 転職後:宿泊部門にて設計・施工の品質管理
T.Mさん(36)
- 入社:2018年
- 専門:意匠設計
- 資格:二級建築士
- 前職:アトリエ設計の意匠設計
- 転職後:住宅部門にて設計・施工の品質管理
R.Kさん(28)
- 入社:2019年
- 専門:意匠設計
- 資格:二級建築士
- 前職:組織設計のインテリア
- 転職後:リノベーション部門にて営業・設計・施工
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R.Sさん(33)
- 入社:2021年
- 専門:意匠設計
- 資格:一級建築士
- 前職:組織設計の意匠設計
- 転職後:賃貸マンションの設計・施工の品質管理
J.Iさん(29)
- 入社:2021年
- 専門:意匠設計
- 資格:一級建築士
- 前職:組織設計の意匠設計
- 転職後:複合施設の設計・施工の品質管理
A.Sさん(28)
- 入社:2020年
- 専門:意匠設計
- 資格:一級建築士
- 前職:アトリエ設計の意匠
- 転職後:商品企画・積算ほか
ゼネコン出身(5人+管理人)
デベロッパーの技術職にはゼネコン出身者も多いです。
施工の品質チェックは現場を知る人材でしか勘が効かないこともあり、ゼネコン出身者は重宝されます。
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K.Tさん(43)
- 入社:2018年
- 専門:建築施工管理
- 資格:一級建築施工管理技士(建築士なし)
- 前職:鉄骨系ゼネコンの施工管理(所長)
- 転職後:住宅部門にて設計・施工の品質管理 → 積算部門へ
R.Nさん(37)
- 入社:2018年
- 専門:建築施工管理
- 資格:一級建築施工管理技士(建築士なし)
- 前職:中小ゼネコンの施工管理(主任)
- 転職後:住宅部門にて施工の品質管理
J.Iさん(29)
- 入社:2017年
- 専門:土木施工管理
- 資格:一級土木施工管理技士(建築士なし)
- 前職:土木ゼネコンの施工管理(主任)
- 転職後:住宅部門にて用地仕入れ時のリスクチェック
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K.Kさん(29)
- 入社:2022年
- 専門:建築施工管理
- 資格:一級建築士・一級建築施工管理技士
- 前職:大手ゼネコンの施工管理(主任)
- 転職後:住宅部門にて施工の品質管理
S.Oさん(31)
- 入社:2021年
- 専門:設備施工管理
- 資格:一級管工事施工管理技士(建築士なし)
- 前職:中堅ゼネコンの設備施工管理
- 転職後:設備部門にて設計・施工の品質管理
サブコン、リフォーム、その他(3人)
設計・施工以外にもデベロッパーの技術部門に転職してくる方はいます。
設備系は比較的需要が高いです。
\ タップで切り替え /
A.Mさん(31)
- 入社:2021年
- 専門:設備施工管理
- 資格:一級管工事施工管理技士(建築士なし)
- 前職:設備サブコンの監理技術者
- 転職後:設備部門にて設備設計・施工の品質管理
E.Yさん(29)
- 入社:2019年
- 専門:意匠設計
- 資格:一級建築士
- 前職:リフォーム会社の設計・営業
- 転職後:リノベーション部門にて営業・設計・施工
T.Hさん(38)
- 入社:2020年
- 専門:建築施工
- 資格:一級建築士
- 前職:デベロッパーの品質管理(前々職:ゼネコン)
- 転職後:住宅部門にて設計・施工の品質管理
様々なバックグラウンドを持つ技術職の方が、実際にデベロッパーへ転職してきています。
デベロッパーへの転職ロードマップ
同僚15人の不動産デベロッパーへの転職方法をまとめると、以下のようなロードマップで転職活動を進めると、再現性高く不動産デベロッパーへ転職できるはずです。
転職6⇢3ヶ月前
- 本格的に求人を探す
- 良い求人がない場合はビズリーチにも登録
※アンケート:求人探し期間3〜4ヶ月(8人/15人)、併用した転職サービス_ビズリーチ(9人/15人)より
転職3ヶ月前
- 職務経歴書の添削を受ける
- 候補企業の企業研究を進める
※アンケート:不動産デベロッパー転職のためにした方が良いこと_職務経歴書の添削(12人/15人)、企業研究(9人/15人)より
転職2ヶ月前
- 職務経歴書の仕上げ
- 応募
※アンケート:選考期間_1〜2ヶ月(13人/15人)より
転職1ヶ月前
- 面接対策と練習
- 採用面接
内定獲得後
- 有給消化
同僚15人が使っていた不動産デベロッパーへの転職におすすめの転職エージェント
転職してきた同僚達にアンケートを取った結果、おすすめ転職サービスはこちらとなりました。
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建設・設備求人データベース
不動産デベロッパーへの転職に圧倒的な強みがある転職エージェントでした。
不動産デベロッパーへ転職したい方は、まずは利用しておきましょう。
【公式サイト】https://plant.ten-navi.com/
JACリクルートメント
高年収の転職サポートに実績のある転職エージェントです。
ハイクラス専門のエージェントなので、年収600万円以上の方は利用しておきましょう。
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ビズリーチ
登録しておけば、多くの転職エージェントから連絡があるので効率が良い。という意見が多数でした。
『待ち』の転職活動ができるという点で、デベロッパーへの転職に向いているサービスです。
【公式サイト】https://www.bizreach.jp/
建設・設備求人データベース
年代 | 20~50代 | 職種 | ディベロッパー・ファシリティマネジメントほか |
支援 | しっかり丁寧 | 種類 | 特化型 |
1位:建設・設備求人データベース【イチオシ!】
総合評価 5.0
サポート 5.0
業界理解 5.0
求人の質 5.0
求人の量 4.5
年代 | 20~50代 | 職種 | 施工管理・発注者・FMほか |
支援 | しっかり丁寧 | 種類 | 特化型 |
理想が叶う求人多数!
悩みを理解したサポート!
ポイント
- 希望にマッチした求人が見つかる
- 業界をまたぐ転職支援実績が豊富
- 施工管理の悩みをよく理解したサポート
電話面談のみでも可。
建設・設備求人データベースは建設業特化型の大手転職エージェントです。
『1番のおすすめのポイント』は、施工管理から発注者へ転職支援実績が豊富なところ。
また、担当のキャリアアドバイザーは"施工管理は時間がない"ことをよく理解しているので、ひとつひとつの対応が素晴らしく、転職活動の手間を極力省いて、面接に行くだけで受かるように段取りしてくれます。
- 対面の面談に行かなくてOK
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- 応募書類を作成してくれる
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- 面接対策資料も事前に作成してくれる
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また、紹介してくれる求人も理想のキャリアや生活が叶う仕事ばかりです。
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JACリクルートメント
JACリクルートメントのポイント
- 社歴45年の実績
- 名門エージェント会社(業界3位)
- 圧倒的な入社交渉力
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JACリクルートメントは利用者の94.5%が「知人・友人に紹介したい」と回答されるほど利用者評価の高い転職エージェントです。
とにかく、『入社交渉力』が圧倒的に強く、『企業の内情を正確に伝えてくれる』ので、建築・建設の転職にマッチした転職エージェント。
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参考【登録前に確認】JACリクルートメントの評判と年収160万UPの口コミを徹底解説
BIZREACH(ビズリーチ)
ビズリーチのポイント
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- ヘッドハンティングで「待ち」の転職活動ができる
- 年収500万円以上の求人がメイン
- 独自の非公開求人でレア求人も豊富
Web面談も可能です。
ビズリーチは企業やヘッドハンターからのヘッドハンティングに特化した転職スカウトサイト。
※ヘッドハンターとは、いわゆる転職エージェントです。
スカウトを待つ転職方法なので、「良い求人があったら検討したい」と言う方に特にマッチした転職サービスになっています。
また、ビズリーチには有料(プレミアム会員)プランもありますが、無料(スタンダード会員)プランで十分です。
無料プラン | 有料プラン | |
料金 | 無料 | 2,980円/月or4,980円/月 |
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転職者9人に聞いた!イマイチだった転職エージェント
転職してきている同僚に、イマイチだった転職エージェントも聞いてみました。
イマイチ:リクルートエージェント
イマイチ | 4票 | ||
https://www.r-agent.com/ |
理由として最も多かったのは、「担当者の業界理解が浅い」「マニュアル的」でした。
T.Mさん(アトリエ設計)
設計事務所の設計業務とデベ技術職の建築業務の違いをちゃんと理解してなかったですね。一度話してすぐ別のエージェントに切り替えました。
K.Tさん(施工管理所長)
現場に入ったことないんだから、業界の事情がわからないのはしょうがない。
T.Hさん(デベ)
転職2回目だから、もともとアテにしてなかった。保有求人数が多いから、他のエージェントにないデベ求人があったらいいな、くらいで使ってた。
E.Yさん(リフォーム)
営業経験あるから言えますが、ちょっと対応がマニュアル対応すぎていただけないですよねw私の場合は色んな職種の可能性があったので、幅広く求人を送ってくれたことだけは良かったです。
まとめると、『求人数が多くデベを探すのには使えるけど、エージェントとしての業界専門性はイマイチ』という意見です。
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【評判と体験談】リクルートエージェントはマニュアル対応?!3回使った注意点とおすすめ口コミ!
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参考リクルートエージェントの評判|3回の転職で使っているリピーターの私が徹底解説
大手デベロッパーの転職求人を見つけたいとき
転職エージェントに登録しても、三井・三菱・野村などの最大手のデベロッパー求人は見つからない場合もあります。
原因は、「すでに応募が満員」か「求人を紹介されていない」かのどちらかです。
これを解消するには、デベロッパーに強い転職エージェントを『複数』使ってみることです。
その理由は、以下の3つです。
- 大手デベロッパーの転職求人はレア
- 大手デベロッパーは人気で早い者勝ち
- 求人を持つ転職エージェントも厳選されている
例えば大手デベロッパーの場合、1月初旬に転職求人が出ても、2月下旬には採用が決定し、求人を閉じていたりします。
選考の期間が約1ヶ月と考えると、応募できる期間は1ヶ月程度しかありません。
これが年間に2件あるかないかの求人数です。
この数少ないチャンスを逃してしまうと、大手デベロッパーへの転職は叶いません。
さらに、大手デベロッパーは自社に信頼のある転職エージェントにしかその求人を渡しませんから、不動産デベロッパーに強い転職エージェントに複数登録しておくしか方法がないです。
例えるなら、『求人の出待ち』をして出会うチャンスを増やすことが対処法になります。
大手デベロッパー転職の『求人の出待ち』を有利にするには
大手デベロッパーの転職求人に出会える可能性は、結局は転職エージェントに登録する数で決まります。
転職エージェントに登録する数が多ければ多いほど、デベロッパーの転職求人に出会える可能性は高くなります。
その理由は以下の3つ
- デベロッパーの転職求人は転職エージェントの紹介が大半
- デベロッパーの転職求人は転職エージェント毎に違う
- 転職エージェントが必ず紹介してくれるとは限らない
それぞれ解説します。
①デベロッパーの転職求人は転職エージェントの紹介が大半
デベロッパーの『求人の出待ち』をするには、まずは転職エージェントに登録しておくことが前提になります。
なぜなら、先にも紹介したとおり、デベロッパーへの転職は転職エージェントの紹介で応募可能になることが大半だからです。
紹介を受けない場合、デベロッパーの転職求人が出たとしても、あなたの知らないところで誰かの選考が進んで閉じてしまいます。
そうならないためにまずは、転職エージェントに登録しておくことが前提になります。
②デベロッパーの転職求人は転職エージェント毎に違う
デベロッパーを紹介してもらうための転職エージェントも、複数用意しておかないと不利になります。
その理由は、転職エージェントには”独占求人”というものがあるからです。
”独占求人”とは、その転職エージェントだけが持っている求人のことを指します。
例えば、
JACリクルートメントは野村不動産の求人を持っているが、リクルートエージェントは持っていないという場合。
持っている転職求人 | ||
野村不動産 | ||
転職エージェント | リクルート | × |
JAC | ○ |
※この場合は、リクルートエージェントのみの登録だと野村不動産には応募できません。
また以下の場合もあります。
リクルートエージェントは野村不動産の転職求人を持っているが、三井不動産の求人を持っていない。
JACリクルートメントは三井不動産の求人を持っているが、野村不動産の求人は持っていない。
持っている転職求人 | |||
野村不動産 | 三井不動産 | ||
転職エージェント | リクルート | ○ | × |
JAC | × | ○ |
など。
この場合、応募できる企業は
- リクルートエージェント ⇒ 野村不動産(1社)
- JACリクルートメント ⇒ 三井不動産(1社)
- 両方 ⇒ 野村不動産・三井不動産(2社)
となります。
そのため、紹介してもらう転職エージェントは複数用意しておかないと不利になります。
③転職エージェントが必ずデベロッパーを紹介してくれるとは限らない
複数の転職エージェントに登録するのは、保険にもなります。
なぜなら、登録している転職エージェントが必ずしもデベロッパーの求人を紹介してくれるとは限らないからです。
例えば、「三菱地所」の転職求人をリクルートエージェント・JACリクルートメントの両方が持っていたとします。
- リクルートエージェントは紹介してくれない
- JACリクルートメントは紹介してくれる
ということが起こるときもあります。
この理由は、転職エージェントは転職させてはじめて報酬を得るビジネスモデルだからです。
転職エージェントは早くあなたに転職して欲しいと思っています。
そのため、転職に遠回りになりそうな場合はその求人を紹介をしないこともあります。
求人紹介されないケース
- デベロッパーへの合格確度が低いと判断された
- 他の求人の選考が進んでいて、合格確度が高い
こういった場合は紹介されないケースがあります。
複数の転職エージェントに登録しておくことで、「A社では紹介されなかったが、B社では紹介してもらえた。」という保険が掛けられます。
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転職エージェントと転職サイト・スカウトの一番の違いはココ!【比較】結局どれが有利?
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転職エージェントと転職サイト・スカウトの一番の違いはココ!【必読】結局どれが有利?
大手デベロッパーへの転職は本当に難しいのか?
大手デベロッパーへの転職の難しさは、実は営業職と技術職で全く違います。
かんたんに言うと、営業職は難しく、技術職は難しくないです。
転職サイトや求人情報メディアには「最高難度」「高学歴必須」などと書かれていますが、これは営業職の話。
技術職の方は必ずしも当てはまらないと思って良いです。
- 営業職は難しい
- 技術は難しくない
営業職は難しい
営業職の大手デベロッパーへの転職は確かに難しいです。
大手デベロッパーの学歴フィルターや、学閥は実際にあります。
また大手デベロッパーの営業職は新卒採用の総合職をメインとしており、ジョブローテーションで成長を促すのが一般的です。
その理由は以下の2つ。
- 営業職は育成の時間・コストが比較的安い
- 外部の人間を雇うより自社で育てた方がコスパがいい
※中途採用には採用のためのコストもかかります。
そのため、求人が極端に少なく、営業職は転職のハードルが高いです。
- 学歴フィルター・学閥はある
- 新卒総合職をメインとしている
- 中途よりも自社社員の方がコスパがいい
技術職は難しくない
技術職の大手デベロッパーへの転職は難しくないです。
技術職の場合、学歴フィルターや学閥はほぼ関係ありません。
また中途入社者が多いのも特徴です。
その理由は以下の4つ。
- 専門企業(設計事務所・ゼネコンなど)の人材の方が専門知識やスキルが高い
- 中途社員で技術力を固める企業が多い
- 技術職は育成に時間・コストが掛かりすぎる
- 外部から人材を仕入れた方がコスパがいい
そのため、求人は比較的多く、技術職は転職のハードルが低いです
- 学歴フィルター・学閥はない
- 設計事務所・ゼネコンの人材の方がスキルが高い
- 中途採用の方がコスパがいい
\ デベロッパー各社の転職難易度 /
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【2023年版】デベロッパーの転職難易度は?転職偏差値ランキング|デベの種類や各社の特徴
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【2021年版】デベロッパーの転職難易度は?転職偏差値ランキング|デベの種類や各社の特徴
デベロッパー転職者がアピールしていた3つの能力
デベロッパーへの転職には3つの能力が必要とされます。
デベ転職に必要な能力
- 技術力
- コミュニケーション力
- 調整力
これらはデベロッパーの技術業務に必須です。
転職してきている同僚も、この3つの能力を備えています。
それぞれ解説します。
①技術力
当たり前ですが、デベロッパーに転職するのに専門知識は必須です。
デベロッパー技術職の業務は、ゼネコン・設計者と協議を重ねる仕事ですので、専門知識を元に話ができることが前提になります。
これは、先に紹介したK.Sさん(構造設計)やK.Tさん(ゼネコン所長)、A.Mさん(設備サブコン)が特に評価されて転職してきています。
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K.Sさん(35)
構造担当者として、デベロッパーと設計協議をしていました。(構造一級建築士)
K.Tさん(43)
現場にプライド持ってますから。(一級建築施工管理技士)
A.Mさん(31)
まだまだ未熟ですが、設備(管工事)の現場知識が専門です。(一級管工事施工管理技士)
みなさん、それぞれの分野で専門性を磨いた方で、デベロッパーの技術業務に価値提供できる人材と判断されて転職されています。
デベロッパーに転職するには、まずは今の仕事の内容を質問されても、すぐに回答できるレベルには技術力を高めておきましょう。
②コミュニケーション力
デベロッパーの技術職は、コミュニケーション力は必須です。
それは、デベロッパーのプロジェクトは個人で完結する業務が少なく、多くの利害関係者と目標を共有しながら組織で調整・承認・決済を取って進めていくからです。
これは、先に紹介したT.Mさん(アトリエ)やE.Yさん(リフォーム)、R.Kさん(インテリア)が得意としています。
\ タップで切り替え /
T.Mさん(36)
アトリエ出身なので設計者とのプロジェクトを進めるのは得意です。
E.Yさん(29)
リフォーム会社で営業もしていたので、色々な価値観の方とも仕事をするのは得意です。
R.Kさん(28)
組織設計出身なので、チームで協議して仕事を進めるのは得意です。
今の仕事の中でも、職人への指示の伝え方、関係者との打ち合わせ・協議など、コミュニケーションを円滑にすることは意識しておきましょう。
③調整力
デベロッパーの技術職は、調整力の高い人は重宝されます。
それは、業務の中で必ず『品質-コスト』、『工期-コスト』、『技術ー営業』などの調整が出るため、”全体最適”へ推進することが求められるからです。
コミュニケーション力にも近いですが、関係者の間に入ってバランスを取る力が必要になります。
これは、先に紹介したR.Nさん(中小ゼネコン)やJ.Iさん(土木)、T.Hさん(デベ)が得意としています。
R.Nさん(37)
大手ゼネコンは関係者も多いので調整業務は日常茶飯事です。
J.Iさん(31)
施工管理経験者なので、人の間に入るのは慣れてます。
T.Hさん(38)
デベの技術職はコンサル業務なので、ゼネコン・設計・デベ営業の間でバランスを取って仕事してました。
相手の立場を理解して、全体として最も効果の高い選択肢を選べるよう、関係者の調整をしていく意識をしてみましょう。
技術職ならいつでも3つの能力をアピールできる
実は現在技術職で仕事をしている人なら、デベロッパーの転職に必要な3つの能力はいつでも転職活動でアピールできます。
その理由は、現在の実務の中で十分に能力が培われているからです。
例えば設計職の方は、すでに多くの関係者と協議し意思共有しながら仕事を進めているはずです。
特に建築系の仕事は、他の産業と比較してもコミュケーションコスト(イメージや意思を共有するのにかかる労力)が高く、設計の仕事をチームでしていればコミュニケーション力はデベロッパーでも十分に通用します。
また施工管理の方は、常に関係者の間に入って『調整』を行っているはずです。
”工種ごとの調整”や、”工程の調整”、”監理者指示と現場の調整”、”職人同士の調整”など、かなりハードな調整業務を日常的にしています。
この施工管理出身者の調整力もデベロッパーの技術職で十分に通用します。
つまり、技術職で働いている方は、いつでもデベロッパーの採用選考で能力をアピールすることができます。
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デベロッパーへの転職は資格にこだわらなくていい
よくこんな質問を受けます。
答えは”NO”です。
その理由は3つ
- 資格は技術力を証明するツールにすぎない
- 書類選考以降、資格の有無はほぼ採否に影響がない
- そもそもデベロッパーの技術業務に建築士も宅建士も必須ではない
上で紹介している転職してきた知人・同僚を見ても、一級建築士を持ってない人も多いです。
企業側は、応募者の履歴書や職務経歴書を見ても、技術レベルが本当にあるのかはわかりません。
そこで、国家資格の有無を基準にして、「一定の技術レベルは超えているだろう。」という判断をするために募集要件に”資格保有”としているだけです。
そもそも、デベロッパーの技術業務は設計や不動産取引を行うわけではないので、一級建築士や宅建士はなくても実務ができれば問題ない。と企業は判断します。
実務 > 資格
以下の場合と一緒です。
無資格でも実務ができる他職の例
- 建築士:設計者になれないが、図面は引ける
- 施工管理技士:監理技術者になれないが、現場監督はできる
- 宅建士:重要事項説明ができないが、仲介営業はできる
- など
資格がなくても実務で実力のある人は多くいることは、企業も理解しています。
なので、募集要件に記載されている”資格”がなくてもデベロッパーへの転職は可能です。
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資格なしでデベロッパーへの転職を成功させるコツ
資格なしでデベロッパーへの転職を成功させるにはコツがあります。
それは、「実務をこなす力がある人材」であることを企業に理解してもらうことです。
ではどのように「実務をこなす力がある」ことを伝えるか。
その方法は『転職エージェントから企業に実力のある人材だと伝えてもらう』ことです。
なぜならこれは、企業の採用担当者に都合がいいからです。
企業の採用担当者の立場を考えるとわかりますが、採用担当者も一社員なので選考を進めるためには上司への報告が必要です。
その際に、募集要件の資格のない人を勝手に選考に進めたら、
と問われてしまいます。
なので無資格で選考に進めてもらうには”理由”が必要です。
その”理由”が『転職エージェントの推し』です。
選考して本当に良い人材だったら、採用担当者は「よく見つけたな」と評価され、
選考してイマイチだったとしても、「転職エージェントは見る目がない」と採用担当者の責任は軽くなります。
そのため、転職エージェントが「資格はないが御社に貢献できる人材」とあなたを企業に紹介すれば、「じゃあ面接して確かめてみよう」と選考に進みやすくなります。※100%ではないです。
ですから「資格を取らないと転職できない」と考えるのは間違いです。
募集要件の資格を持っていない場合は、転職エージェントからデベロッパーに売り込んでもらいましょう。
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転職前に確認!不動産デベロッパーの業種と名称
デベロッパーにも業種によって種類があるので、どのデベロッパーに転職したいのか確認しておきましょう。
不動産デベロッパーとは?
まず不動産デベロッパーとは、不動産の企画・開発を行う企業を言います。
かんたんに言うと、土地を仕入れて、そこに建物を建てて、売り・貸しして利益を得るビジネスを展開する企業です。
不動産開発の種類
また不動産の企画・開発にも種類があり、主なものは以下になります。
不動産開発の種類
- 商業施設
- 物流施設
- リゾート
- マンション
- オフィスビル
- 都市の再開発
- など
他の産業と比較しても、1つのプロジェクトが大規模で長期間になることが特徴です。
例えば、1つの商業施設のプロジェクトで設計~施工~OPENまでの予算が100億超え、期間4年というプロジェクトも普通にあります。
開発業種によるデベロッパーの名称
開発の業種により、デベロッパーの名称も分かれています。
不動産デベロッパーの名称
- 総合デベロッパー:複数の業種の開発
- 商業施設
- 物流施設
- オフィス
- 都市再開発ほか
- 専業デベロッパー:ある業種に特化
- マンション特化
- 戸建て特化など
ちなみに、ゼネコンはこのデベロッパーなどから”工事”を請け負う業者を指します。
大和ハウスや長谷工のように土地仕入れ(デベロッパー業務)も兼ねるゼネコンもあります。
不動産デベロッパーの系統別名称
不動産デベロッパーには業種による名称のほかにも、企業の系統別(成り立ち別)にも種類があります。
不動産デベロッパーの種類
- 財閥系:三井不動産、三菱地所など
- 鉄道系:東急不動産、小田急不動産など
- 独立系:森ビル・オープンハウスなど
- 商社系:伊藤忠都市開発、双日株式会社など
- 金融系:野村不動産・ヒューリックなど
それぞれの系統で手がけている開発事業が異なります。
財閥系
旧財閥(三井・三菱・住友)の不動産部門として土地を引き継いだデベロッパーです。
- 三井不動産
- 三菱地所
- 住友不動産
- (三井不動産レジデンシャル)
- (三菱地所レジデンス)
- など
資金力が豊富で、○○不動産と名の付く企業は、総合デベロッパーとして大規模な開発を行います。
総合デベロッパー業の中の住宅部門を独立子会社化したのが、”三井不動産レジデンシャル”や”三菱地所レジデンス”といったマンションデベロッパーです。
子会社は比較的転職者が多く、難易度も高くないです。
鉄道系
鉄道会社が母体となるデベロッパーです。
- 東急不動産
- 小田急不動産
- 近鉄不動産
- 阪急不動産
- など
○○電鉄の沿線開発部門が独立子会社化しているのが、この鉄道系デベロッパーです。
単純なデベロッパー事業での収益獲得だけでなく、鉄道沿線の価値・ブランド向上も目的に開発を行います。
※東急不動産の渋谷の再開発が代表例
財閥系本体と比較すると転職者も多いです。
独立系
母体はなく、独立して不動産開発を手掛けるデベロッパーです。
- 森ビル
- オープンハウス
- タカラレーベン
- コスモスイニシア
- 飯田コーポレーション
- ほか
森ビルを除き、そのほとんどは住宅・マンションの専業デベロッパーです。
企業規模は財閥系・電鉄系と比較して小さく、事業撤退・吸収合併など動きの多い企業です。
※2008年のリーマンショック時に倒産した企業はこの独立系がほとんどです。
森ビルを除いて、転職しやすいデベロッパーと言えます。
商社系
商社の不動産部門が手掛けるデベロッパーです。
- 伊藤忠都市開発
- 双日株式会社
- 丸紅株式会社
- など
商社系のデベロッパーにはマンションが多く、それぞれブランド化しています。
また、近年では大手のマンションデベロッパーの事業に”共同参画”とすることが多く、技術的な実務は少ないです。
技術職での転職は求人が少なく、主に営業やアセット系の職種が主な求人になります。
金融系
金融系の母体を持つデベロッパーです。
- 野村不動産
- ヒューリック
- など
金融の母体を持つため、資金力が強く、積極的な開発を行える特徴を持ちます。
技術職求人もそこそこあります。
財閥・商社系並みに年収も高いため、転職希望者も多いです。
大手デベロッパー各社の特徴と平均年収
大手のデベロッパーそれぞれの特徴を紹介します。
三井不動産(平均年収1,270万円)
- 不動産デベロッパー2強のうちの1社。
- 三井アウトレットや東京ミッドタウンなどの大規模開発を手掛ける大手。
- 非常に人気が高く、転職のハードルも高いです。
- 平均年収は1270万円とかなりの高年収。
参考:第108期有価証券報告書
技術部門の組織も大きく、技術職の活躍する場面も多いです。
三井不動産は特に品質に厳しく、体系的なマニュアルが整備されています。
マニュアルに沿ってきっちり業務を進めたい人にはやりやすい環境と言えます。
三菱地所(平均年収1,270万円)
- 三井不動産と対を成す、不動産デベロッパー2強のうちの1社。
- 大手町・丸の内を保有しており、東京の顔となる大規模のプロジェクトも多く手掛けます。
- 非常に人気が高く、転職のハードルも高いです。
- 平均年収は三井不動産と同じく1270万円を超える高年収。
参考:第116期有価証券報告書
三菱地所は三井不動産と同様、技術職の活躍する場面も多いです。
マニュアルもガッチリしていますが、社風は三井不動産に比べて保守的。
住友不動産(平均年収680万円)
- 財閥系デベロッパーの中でも大きく社風の異なる1社。
- マンション開発に強みを持ち、大規模な再開発プロジェクトも手掛けます。
- 人材の出入りも激しく、中途採用も年中しています。
- 平均年収は財閥系の中ではやや低めで、約680万円ほど。
参考:第87期有価証券報告書
住友不動産はかなりガツガツした社風で、”数字を出してなんぼ”の世界です。
30代でも役職に就ける企業で、「若いうちに裁量を持たせてほしい」という型には向いている企業です。
東急不動産(平均年収1,140万円)
- 鉄道系の中でもトップにあるのが東急不動産。
- 中途採用は多くはないですが、あります。
- 平均年収も1100万円を超えるほどの高年収。
参考:第7期有価証券報告書
東急不動産は沿線のブランド化に成功しており、渋谷、自由が丘、中目黒ほか、東急線沿線の街は人気が高く地価が高いです。
グループにゼネコンも持っていることから、技術力は高い。
森ビル(平均年収890万円)
- 森ビルは独立系のトップ企業。
- 中途採用も求人が出ていることは稀です。
- 平均年収も約890万円と高年収です。
参考:第62期有価証券報告書
森ビルは”六本木ヒルズ”や”虎ノ門ヒルズ”など、街のシンボルを創出して企業ブランドを確立しています。
高学歴の人材も多く、落ち着いた雰囲気で、都会的な価値観のある社風です。
野村不動産(平均年収950万円)
- 金融系の中でトップにあたるのが野村不動産。
- 中途採用は多くはないですが、技術職採用はあります。
- 平均年収も940万円を超える高年収。
参考:第16期有価証券報告書
野村不動産は住宅部門に圧倒的な強みがあり、営業利益の60%が住宅事業です。
デベロッパーの中で、住宅に携わりたい方には向いている企業。
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【2023年版】デベロッパーの転職難易度は?転職偏差値ランキング|デベの種類や各社の特徴
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転職前に知っておこう!デベロッパー技術職のキャリアと成長フィールド
デベロッパーに転職して得られるキャリアと成長について、デベロッパー内部で働く私がリアルな視点で紹介します。
キャリア
財閥系、鉄道系、金融系の大手デベロッパーに転職ができれば、キャリアも生活も大きく変わります。
良い点
- 社名は未だに社会的信用につながる
- 大規模のプロジェクトで責任を担うことで実績になる
- 次の転職があっても高い年収テーブルで転職活動を行える
悪い点
- 個人の裁量は小さい
- 仕事のスピードは遅い
- 積極的に自分で切り開いていく仕事には向かない
大手の不動産デベロッパーは海外進出も積極的に行っており、グローバルに働きたい人材にも活躍の場があります。
しかも不動産デベロッパーの海外出向希望者は商社やメーカーに比べて少なく、手を上げれば海外勤務に選ばれやすい環境です。
海外キャリアを積みたい方には不動産デベロッパーは狙い目です。
成長
大手の不動産デベロッパーに転職した場合、成長のフィールドはかなりの広範囲になります。
良い点
- 幅広い知識・スキルの習得が可能
悪い点
- 技術者としての知識・スキルを深めるのは向かない
総合デベロッパーの場合、担当する物件業種が商業・物流・ホテル・リゾート・複合開発など多岐にわたり、それぞれの知識を得ながら業務を進めていくことになります。
単純に技術職のスキルアップをしていくよりは、ビジネスを総合的に動かしていける幅広い成長が見込まれます。
技術職としての知識・スキルを極めていきたい場合は、その技術の専門企業に努めたほうが成長の機会があります。
転職前に知っておくべきデベロッパーの中身
デベロッパーに転職する前に、デベロッパーの中身を知っておきましょう。
具体的に業務は何をしているか?社風はどんな感じか?リアルな年収は?
良い点、悪い点について、デベロッパー内部の人がリアルな内容をご紹介します。
仕事
デベロッパーの技術職は主に、設計者・施工者が自社基準に沿った建物を建てるよう技術的な面でチェックする業務を担います。
良い点
- 広く知識を習得する場がある
悪い点
- 手を動かさないので知識の深さは浅くなる
参考例を以下に並べます。
デベロッパー技術職の業務例
- 用地取得時のリスク検証
- ボリューム図のチェック
- 事業工程のチェック
- 設計図(基本・実施)の図面チェック(意匠・構造・電気・機械ほか)
- 各工種の取り合い調整
- 見積もり査定
- 施工計画書のチェック
- 施工時の現場確認
- 技術面でのトラブル対応
- ほか
※各業務を専門的に担当する部署もある。
基本的に自分で手を動かすことはほとんどありません。
設計者・施工者が提出する書類(図面や計画書など)をチェックして、修正してもらう業務で、複数の物件を並行して担当することがほとんどです。
数と種類をこなすので、知識の幅は広がります。
その代わり、自分で図面や計画書を作成するわけではないので、業務をこなすだけでは知識の深さは浅くなりがちです。
オフィスでの1日の業務のタイムスケジュール例は以下のようなイメージです。
スケジュール例
9:00 始業
メールチェック・事務処理
10:00
A物件設計者打ち合わせ
12:00 昼食
昼食
13:00
B物件見積もりチェック
13:30
C物件施工計画書・報告書チェック
14:30
C物件トラブル協議
16:30
C物件社内状況報告ほか
17:30
業務整理・事務処理
18:00 終業
片付け・帰宅
※残業は本当に月30時間あるか無いかです。
社風
基本的にはおおらかな社風の企業が多いです。
※ガツガツしている代表は住友不動産。
良い点
- チームプレーが好きな人に向いている
悪い点
- 個人プレーが好きな人には向かない
仕事上、協調性を求められるのでまともな人がほとんどです。
また企業によりますが、仕事に余裕のある人も多く、仕事してるんだか何してるんだかわからない人もいます。
そして誰も責任を取りたがらないので、判断が非常に遅いです。(これは悪い面。大きな組織ほど顕著)
さらに昔ほどではないと思いますが、財閥系にはいまだに派閥や学閥は顕在です。
そしてヒエラルキーもあります。
基本的に担当者レベルだと「上長承認・社内決済を取る」ことが主たる業務になってきますので、自分でドンドン仕事を進めていきたい人には向かない社風が多いです。
年収
有名な大手デベロッパーの年収は非常に高いです。
30代で1000万円も普通です。
良い点
- 親会社は高年収
悪い点
- 子会社は親会社と差がある
基本高年収ですが、大手ほど親会社と子会社のヒエラルキーがあって、子社になると年収には大きな差が出てきます。
『出向』という形で親会社と子会社の人が同じ仕事をしていても、年収はザックリ、親会社1000万円・子会社600万円といったところです。
この年収の差に不公平感を感じる方は、不動産デベロッパー系子会社にはあまり向かないです。
【施工管理向け】ゼネコンからデベロッパーへ転職を成功させるコツ
私が施工管理出身なので、ゼネコンからデベロッパーへ転職する際のコツをご紹介します。
ゼネコンからデベロッパーへの転職を成功させるコツは1つ。
デベロッパー技術職に必要な3つの能力に加えて、『建設コストに強い』をアピールすることです。
なぜなら、
- デベロッパーはいつも『コスト』で判断する
- デベロッパーは『施工コスト』で頭を悩ませている
からです。
例えば、施工者を選定するときも最も請負金額の安い企業を選ぶのが常ですし、コストが合わなければ事業そのものをストップすることもあります。
また、デベロッパーには意外と施工コストを把握している人材は少なく、ゼネコンとの金額ネゴでまともに技術交渉できる人がいません。
そのため、ゼネコンとの金額交渉において対応に交渉できる人材は非常に重宝されます。
ゼネコン在籍中であれば、施工コストについては今からでも知識を蓄えることをおすすめします。
\ 施工管理の事情を知ってる /
【施工管理編】建築・建設系におすすめの転職エージェント厳選5社|忙しくて転職する暇がない人に
第二新卒・未経験でデベロッパーへの転職を成功させるコツ
「第二新卒・未経験でどうしたらデベロッパーに入れますか?」という質問をよく受けるので、回答をご紹介します。
デベロッパーへの転職を成功させるコツは3つ。
第二新卒・未経験の転職のコツ
- 今の職種で実績を残す
- 同業他社に転職して実績を残す
- 独立専業系のデベロッパーを狙う
当たり前ですが、まずは今の仕事で実績を残すことをおすすめします。
大手デベロッパーの技術職は即戦力が求められています。
施工管理であれば、請負金額で合計1億ほどの工種の管理が最初の実績になるでしょう。
そこまでは踏ん張ってみることで大手デベロッパーへの転職の道が開けます。
「今の会社からはどうしても転職したい。」という場合は、同業他社に転職して他社で実績を残すのも手です。
”転職先で実績を残す”というのは、経歴としてもキャリアアップと捉えられるため、デベロッパーへの転職にはプラスです。
最後は、独立専業系のデベロッパーを狙う。
第二新卒・未経験では、やはり転職できる企業が限られてきます。
現実的に転職できる企業は独立専業系のデベロッパーだけです。
例えば
- タカラレーベン
- 飯田コーポレーション
- など
独立専業系デベロッパーへ転職する場合は、よく企業の内部情報を仕入れてから転職するようにしましょう。
転職後に「こんなはずじゃなかった...」となる可能性もあるため、自分一人で決めないことをおすすめします。
参考大手の○○はダメ!第二新卒に強いおすすめ転職エージェント10選|徹底比較と失敗しない選び方
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デベロッパーへの転職は結局、転職エージェントの利用が最適解
この記事の内容を要約します。
この記事の要約
- 技術職の転職は難しくない
- デベ求人がないのは”非公開”にしているから
- デベ転職には技術力・コミュ力・調整力の3つが必要
- 技術職はすでに能力が備わっている
- デベ転職に資格は必須じゃない
- 資格なしならエージェントに推してもらう
- デベのキャリアと成長はゼネラリスト向き
- デベの仕事・社風・年収に良し悪しはある
- ゼネコンから転職するなら『コスト』アピール
- 第二新卒・未経験ならまずは実績
- 転職エージェントには登録する
- 求人なければ複数登録
結論として、デベロッパーへの転職は転職エージェントを利用するのが最適解です。
同僚もほぼ全員が転職エージェントで転職してきています。
デベロッパーの求人はレアなので、転職のチャンスは逃さないで欲しいと思います。
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