目次
コンパクト分譲住宅の「まちづくり」で豊・楽・快(ゆたか)を創造
ーー御社の事業内容について教えてください。
私たちケイアイスター不動産は、さまざまな不動産事業を展開していますが、特に力を入れているのが戸建分譲事業です。不動産事業の中でも唯一「住宅でのまちづくり」が可能であり、他の事業とは一線を画している分野です。
私たちは「『豊・楽・快(ゆたか)』創造企業」という理念を掲げ、関わる方すべてを豊かにすることを大事にしています。
ーー具体的にどのような「まちづくり」をしていますか?
最近では茨城県古河市に歴史ある城下町の風情を再現した「小路の小町」というコンセプト分譲住宅があります。江戸時代の長屋文化のように、人々が自然に交流できる環境を作り上げました。各住宅は独立していますが、敷地内の道は車の進入を禁止し、ブロックやフェンスを取り払うことで開放感も生み出しています。
また、一般的に分譲住宅というと4棟や5棟程度の規模のものを想像されるかもしれませんが、私たちは1棟、2棟からの「コンパクト分譲住宅」として、さらに小規模な分譲地からまちづくりを始めています。
ーーコンパクト分譲住宅のメリットとはなんでしょうか?
コンパクト分譲住宅は高品質かつ高機能でありながらも、多くの方々にとって手が届きやすい価格で提供できるのがメリットだと思います。
当社のビジョンである「すべての人に持ち家を」を実現するために積極的に推進しています。
「新卒3か月で16棟に挑戦」コンパクト分譲住宅で圧倒的な経験値からの自己成長
ーーコンパクト分譲住宅の推進は企業側にも何かメリットはありますか?
コンパクト分譲住宅は一棟から手掛けることもあり、担当する現場が多くなることで、現場経験の面でも迅速に経験を積める点がメリットです。
コンパクト分譲住宅の利点として、同じ現場が一つもないことが挙げられます。その分経験を積みやすく、監督として早く成長することが可能です。
ーー早い成長の具体的なエピソードは何かありますか?
私たちの会社には「トライアンドエラー」の文化が根付いています。
新卒1年目の私は、現場管理の経験が全くない中で、早く仕事を覚えたい一心で上司と相談し、配属後3か月で16棟の現場管理を任せていただけました。熱意と責任感の間で試行錯誤しながら仕事を進めましたが、途中で大きなミスを犯してしまいました。その時の挫折感は今でも鮮明に覚えています。
当社には新卒1年目の社員にメンターがつく制度があり、メンターや上司、他部署の方々の協力のおかげで、その壁を乗り越えられました。この経験を通じて、現場管理の本質に気づくことができたと自負しています。
失敗があったからこそ今の自分があると考えると、理論上の失敗はないことになる。「トライアンドエラー」には、そういった意味も含まれているのかもしれません。
現場管理アプリを導入し、定時の短縮、残業時間の大幅削減を実現
ーー働き方改革が推進されている中で、変化があれば教えてください。
今期、会社として定時の時間が30分短縮されました。就業時間が変わったにもかかわらず、生産性は更に向上しています。短期集中で仕事に取り組むようになった結果、残業時間が大幅に減少し、皆さんの帰宅時間も早くなりましたね。
施工管理というと、一般的には帰宅が遅くなる仕事というイメージが強いかもしれません。しかし、私たちの会社では、ほとんどの社員が以前よりも早く帰宅しています。
ーー凄い環境の変化ですが、具体的にどうやって改善したのでしょうか?
当社の施工管理においては、現場管理アプリを導入することで社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を進めました。
建設業界は高齢化が進んでおり、55歳以上の方々が約3割を占めている一方で、29歳以下の方々は1割少しの状況です。
参考:総務省「労働力調査」基本集計第II-2-1表(2023年度)
アプリ導入前は施工管理の仕事をする際、メール機能を使えない職人や、写真の送受信ができない方も少なくありませんでした。
そのため、これまでは現場で問題が発生した際にも写真を送る手段がなく、現場に直接赴いて問題を解決し、また戻るという非効率な作業を繰り返していました。
このような状況の中、アプリの導入時は、各エリアの協力業者の方々を集めて説明会を行い、アプリの浸透を図りました。現在では当社と協力している業者の方々は、現場管理アプリの登録が必須となっています。このアプリを使用することで、写真の送受信や工程配信が可能になり、DX化が進んでいます。その結果、監督の仕事が効率化され、業務量も減少しました。
ーー現場管理アプリを導入したことでの齟齬が生じなくなるのは、行動面だけでなく精神面の部分においても同様であると感じましたが、いかがでしょうか?
おっしゃるとおりです。これまで、行動的な負担と精神的な負担は比例していました。先ほど、工程管理がアプリ内でできるとお話ししましたが、以前はメールで配信し、メールが使えない方にはFAXで送信していたのです。
しかし、FAXの解像度が低いため内容がわかりづらく、結局現場に行かなければならないことが多くあり、精神的な負担も大きいのが正直なところでした。しかし、このアプリを使うことで、その負担も大幅に軽減されましたね。
さらに、現場で発生した課題や問題のエビデンスを残しておける点も大きな強みであると感じています。引き渡し後に不具合が発生した際、その原因を探るのは大変な作業です。以前はフォルダに保管した写真を探したり、時には写真を撮り忘れていたりして困難を極めることもありました。
しかし、この工程管理アプリを使えば、報告書として写真を撮って提出したり、現場で気になる部分を撮影してアプリ内に保存したりできます。
エビデンスがないと現場の精神的な負担が大きくなるかもしれませんが、確実に残すことで社員を守り、精神的な不安を軽減することができると考えています。
能力×熱意×考え方を持っている人が成長できる
ーー御社ではどんな方が活躍されていますか?
当社は「能力×熱意×考え方=その人の人生の豊かさを決める」という考え方を大切にしています。
能力が非常に高くても、やる気がなく練習をさぼる人もいます。彼らは能力が100あっても、熱意と考え方がそれぞれ30しかなければ、結果としては【能力100×熱意30×考え方30】で9万にしかなりません。
逆に、最初は下手であっても、努力と練習を重ねてプロになった人たちもいます。彼らは熱意と考え方が100で、能力が30しかない場合でも、結果としては【能力30×熱意100×考え方100】で30万になります。
能力は生まれつきのものですが、熱意と考え方は誰でもいつでも身につけられます。当社の文化として「継続できる情熱が才能である」という考え方を持っていることもあり、熱意と考え方が高い人は活躍してくださっていますね。
施工管理は若手から経営資源に関わることができる数少ない職種
ーー最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。
施工管理は「人・物・金・情報」のすべてを管理し、現場を円滑に進める役割を担う重要な職種です。特に20代の方にとって、これらの経営資源に直接関わる機会は多くないため、施工管理で経験できることは非常に貴重なものになるのではないでしょうか。
ビジネスの基本を学びたい若手の方や、既に経験を積んでいて私たちの理念に共感していただける方を積極的に募集しています。
今後、分譲住宅の需要が更に高まる可能性は十分にあります。住宅供給数日本一を目指している当社は、今後もエリア拡大を行っていきます。熱意を持って働いてくださる方にお越しいただけると嬉しいです。
有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316606)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社ゼネラルリンクキャリアが運営しています。