目次
施工管理の仕事を続けていける未来が見えません…
仕事量は頭おかしいと思えるほど多くて、毎日苦痛です。
こんな私は考えが甘いのでしょうか?
そんな悩みに応えます。
この記事でわかること
- 施工管理は頭おかしいと思うのは当たり前
- 施工管理は辞めても大丈夫な理由
- 施工管理は頭おかしいと思ったときの対処法4選
施工管理は、精神的にも肉体的にもハードな仕事です。
辞めるとまでは行かなくても、「なんでこんな仕事しているんだ」と悩む施工管理は多いです。
しかし、仕事への疑問や悩みを持ちながら毎日を過ごすことは、精神衛生上よくありません。
この記事では、悩んでしまう理由から対処法までを紹介します。
「施工管理は絶対頭おかしい!」と思う方は、この記事を読むと悩みを解決できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- 施工管理に疲れた人
- 施工管理に転職を検討している人
- ワークライフバランスを整えたい人
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施工管理の仕事は頭おかしい!よくある理由8選
施工管理の仕事をしていると「頭おかしい!」と思うようなことは数多く経験します。
仕事自体に対してや、働く環境、人間関係など悩む要素が多いのが施工管理です。
ここでは、施工管理の仕事は頭おかしい!と思うよくある理由を紹介します。
①価値観のアップデートが遅すぎる
施工管理の仕事は業界や企業の価値観のアップデートが極端に遅いです。
なぜなら、建設業は他業種と比べ古い価値観が残っているからです。
具体的には、「先輩・上司より早く帰るのはありえない」「私用で有給などありえない」「会議は対面が当たり前」などと言った考えが未だ残っている企業も多くあります。
世間では、「残業は可能な限り増やさない」「仕事も家庭も大事」「多様性を認める」という価値観にアップデートされています。
古い価値観が残っている背景には、若者離れが進んでいることで、ベテランが企業の上層部に残っていること多いためです。
そのため、業界としても新しい考えを受け入れにくく、価値観のアップデートが非常に遅くなっています。
②長時間労働が当たり前
施工管理は長時間労働が当たり前です。
なぜなら、仕事量がおかしいから。
具体的な施工管理の大まかな一日の流れは以下になります。
- 朝:職人さんが来る前に段取り
- 日中:現場に出突っ張り
- 夕方:現場の”仕舞い”(清掃・整理整頓)の確認
- 夜:測量計算、材料発注、作業計画、図面作成など
朝は定時前に準備し、夜は定時後に事務仕事をしなければならない環境です。
③早く帰れない風土
未だに施工管理には早く帰れない風土があります。
なぜなら、昭和時代に染みついた「根性論」や「休みを削るだけ偉い」という価値観が残っているからです。
仕事が早く終わったとしても「先輩より早く帰るな」という暗黙のルールが存在していることも多くあります。
無言の圧力がある場合や、直接注意されることもあり、未だに早く帰れない風土は顕在です。
④仕事量が多すぎる
施工管理は仕事量が多すぎる職種です。
その原因は、慢性的な人手不足によります。
当然、定時の就業時間内では業務は終わる日はありません。
⑤サービス残業が多い
施工管理はとにかくサービス残業が多いです。
その理由は、人手不足が解消されず業務量が多いまま、働き方改革で残業の上限規制が2024年から適用されるからです。
上限を超えると企業への罰則があるため、企業はとにかく残業を抑えようとします。
しかし、一人ひとりの業務量は変わっていないので、残業は減りません。
結局仕事は減らないのに、つけられる残業時間は減るため、サービス残業が増えているのが実態です。
⑥プライベートの時間がゼロ
施工管理にはプライベートの時間がほぼありません。
なぜなら、建設業界は未だに週休1日とする企業がほとんどだからです。
また、唯一の休みにも現場の点検のために仕事になることもあります。
休みに出勤になる可能性のあることは以下。
- 豪雨
- 地震
- 強風など
台風待機で休み予定が潰れるのは日常茶飯事です。
⑦コンプライアンスの意識が低すぎる
建設業界は他業種と比べると、このコンプライアンスの意識が非常に低いです。
過去コンプライアンスが不要な環境で仕事が成り立っていたからでしょう。
パワハラ・セクハラなどそもそも意識のない人も多くいます。
談合やハラスメントといった問題は他の業界よりも色濃く残っている現状です。
⑧見合った給料ではない
施工管理の給料は仕事に見合った給料ではないです。
なぜなら、以下の要素があるからです。
- 休日が少ない
- 責任が重大
- 残業があたりまえ
- 業務量が多すぎる
- 危険と隣り合わせ
- 汚く・臭い
- など
具体的には、年収が800万円でも、休日が週1日、残業も月150時間超えで時給換算600円の仕事より、年収が600万円で完全週休2日、残業20時間、時給換算1500円の仕事を魅力的と思う人が多いでしょう。
そのため、現役の施工管理にアンケートを取っても、「給料が見合っていない」と回答する人がほとんどです。
施工管理が頭おかしいと思うのは当たり前
施工管理をしていて、頭がおかしいと思うのは当たり前です。
一度もおかしいと感じずに受け入れられる人のほうが少数でしょう。
もし、「自分の考えが甘いの?」「不満に思うのは忍耐力が無いから?」と悩んでいるなら、そんなに自分を追い込むことはないです。
おかしいのは施工管理の方なので安心してください。
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施工管理は辞めても大丈夫
施工管理は辞めても大丈夫です。
そう言い切る理由は以下の5つ。
- 建築・建設の仕事は施工管理だけではない
- 現場を少しでも経験していれば転職に強い
- 建設業界にも業務と給料の見合った仕事は多くある
- 他業界は見合った給料が当たり前
- 施工管理はいつでもやり直せる
建設業と不動産業で合計4社、13年以上のキャリアの中で学んできた情報をご紹介します。
理由①建築・建設の仕事は施工管理だけではない
建築・建設業界には、施工管理の他にも様々な業種があります。
具体的には、
- 不動産デベロッパー
- 物流メーカー
- ファシリティマネジメントなど
これらは建設に関わりながらもワークライフバランスが整いやすい業種でもあります。
また、施工管理は他職種と比較しても激務なので、新しい業種にチャレンジしても上手くこなせるはずです。
生活を良くしつつ、現場でのやりがいやスキルアップを感じられる仕事は施工管理以外にも多くあると覚えておきましょう。
理由②現場を少しでも経験していれば、転職に強い
施工管理は転職に強いです。
なぜなら、現場の経験は他の職種と比較して特殊なスキルで、転職市場からの需要が高いからです。
例えば、「検査代行業者」や「建設コンサル」などは、現場経験者が多くいます。
「不動産ディベロッパー」も現場の施工品質のチェックを行える現場経験者の需要が高いので、施工管理から転職するときは有利です。
施工管理におすすめの転職先【厳選4選】を読む >
また新しい職域の、「建設ディレクター」という職種もあります。
建設ディレクターとは、事務所や自宅などのバックオフィスから工事現場を支援する仕事です。
詳しくはコチラ
現場の仕事を「確認する」「支援する」仕事は現場の知識が必要になるので、施工管理経験者は転職に強いです。
理由③建設業界にも給料の見合った仕事は多くある
実は、建設業界にも業務と給料の見合った仕事は多くあります。
施工管理でもホワイトなのはこの業種!業界13年のプロが公開でも紹介しているので、確認してみてください。
業務と見合った給料がもらえる企業を探すなら、転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントは企業の内情を豊富に抱えているので、あなたの希望に沿った最適な転職先を紹介してくれます。
紹介を受けるとわかりますが、業界内でも業務と給料の見合った仕事は多くあります。
理由④他業界は業務と給料の見合った仕事が当たり前
他業界は業務と給料が見合っているのが当たり前です。
ここまで、業務と給料が見合わない仕事は建設業の施工管理くらいでしょう。
建設業と近い業界の不動産業界でも、残業が月40h以内でテレワークも可能で年収も施工管理よりも高いことは多々あります。
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理由⑤施工管理はいつでもやり直せる
施工管理はいつでもやり直せる仕事です。
なぜなら施工管理は、いつでも人手不足だからです。
施工管理のニーズは非常に高く、転職はいつでもできます。
施工管理技士資格を持っていなくても、好条件で採用が決まる企業も多くあるので、一度求人を検索してみてもいいでしょう。
施工管理の仕事は頭おかしいと思ったときの対処法4選
施工管理は頭おかしいと思うほどにハードな仕事です。
日々仕事をする中で、頭おかしいと思ったときの対処法を4つ紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
会社以外の人にキャリア相談をしてみる
キャリア相談を行うなら、会社以外の人にしましょう。
なぜなら、以下2つの可能性が高いからです。
- 辞めるかもしれないと思われる
- 狭い視野のアドバイスしかもらえない
辞めるかもしれないと仮に上司などに思われた場合、面談をセットされたり、急に仕事への干渉が増えることもあります。
また、アドバイスも結局は「会社に残る」「同業他社に転職する」といった内容のことがほとんどです。
キャリア相談はあなたとは異なる環境にいる人の話を聞くことが、最も効果的です。
無料のキャリア相談サービスも多くあります。ぜひ会社以外の人に相談してみましょう。
異動を申し出る
他の部署への異動で環境が改善されるなら、異動を申し出るのも良いです。
会社内の異動なら、転職や退職と比べるとハードルは低いでしょう。
年収に差が出てしまう可能性もありますが、転職と比較しても易しく安全で確実な対処法と言えます。
転職を検討する
会社内で異動しても働く環境が変わらないなら転職を検討しましょう。
施工管理技士はニーズが高く、転職に有利な職種です。
今の時勢では、会社で昇給を待つより、転職した方が年収はアップします。
また、転職エージェントを利用すれば労働環境を改善できる転職先も紹介をしてもらえます。
転職するか決まっていなくても、転職エージェントの利用は可能ですので、一度あなたに合った転職エージェントから求人紹介を受けてみてください。
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限界なら今すぐ辞める
もし以下に該当するならすぐに辞めても良いと思います。
- 精神的・肉体的に限界
- 理不尽なハラスメントを受けている
無理して心や体を病む必要はありません。
もし、自分では退職を言い出しにくいなら、退職代行サービスを検討してください。
退職代行サービスとは、退職の意向を会社に伝えてくれて必要な事務手続きも行ってくれるサービスです。
退職のハードルを高く思う必要はありません。
施工管理技士は、人手不足で専門性が高いため、ニーズが高い職業です。
辞めても今より良い条件の転職先は見つかります。
施工管理におすすめの転職先もある
施工管理のおすすめの転職先を4つ紹介します。
- デベロッパー
- tech企業
- 改修ゼネコン
- 公務員
「20代で経験年数が浅いから転職はむずかしい」という方は、2回目の転職で目指すのもいいです。
- 公務員→デベロッパー
- 改修ゼネコン→デベロッパー
などの手順を踏むと、経験が活きてキャリアアップにも繋がります。
施工管理におすすめの転職先【厳選4選】を読む >
施工管理からの転職は大切にしたいことを明確にする
施工管理からの転職を検討する場合、あなたにとって大切なことを明確にしておきましょう。
- 年収
- キャリアアップ
- ワークライフバランスなど
なぜなら、転職活動中に多くの求人を見ていると、本来の目的からずれた視点で求人を選んでしまうことが多いからです。
「ワークライフバランスを重視していたのに、年収の高さに惹かれてしまう」
「"課長代理"などの役職に惹かれてしまう」などは転職活動では良くある感情です。
転職する本来の目的を見失わないためにも、あなたの大切にしたいことは明確にしておきましょう。
まとめ|施工管理は頭おかしいと感じるのは普通
この記事の内容を要約します。
この記事の要約
- 施工管理は頭おかしいと思うのは当たり前
- 施工管理は辞めても大丈夫
- 対処方法を実行してみると生活は変わる
施工管理は頭のおかしい職種です。
大丈夫です。あなたの感覚は間違っていません。
もし「とりあえず、3年は我慢しなくては…」と考えているのなら、その必要はないです。
施工管理は辞めても大丈夫ですから。
紹介した対処方法を実行してみると生活は変わりますので、ぜひ試してみてください。
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この記事のライター
- 転職3回(元職人・元ゼネコン所長)
- 建設・不動産業界でキャリア14年目
- 不動産ディベロッパー建築部門主任
- 一級建築士・一級建築施工管理・宅建士ほか
詳しいプロフィールはこちら>>
有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316606)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社ゼネラルリンクキャリアが運営しています。
よこてん
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