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施工管理の派遣のメリットや正社員との違いも比較して判断したいです。
こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- 建設・不動産業界キャリア13年
- 一級建築士・一級建築施工管理技士・宅建士
- 元職人、元施工管理所長、不動産デベロッパー社員(転職3回)
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この記事では、キャリア13年の元施工管理所長が、派遣施工管理のデメリットを包み隠さず解説していきます。
実は、施工管理の派遣は年々条件が良くなっています。
そのため、施工管理の派遣に転職を考える方も多くいるでしょう。
ただ、施工管理の派遣にもメリットだけでなく、デメリットも存在します。
派遣施工管理に転職するには、デメリットも理解した上で、自分に合っているのか?を判断することが重要です。
ぜひこの記事を読んで、派遣施工管理として働くことを、”現実的な視点で”検討していきましょう。
こんな方におすすめ
- 未経験から施工管理でキャリアアップしたい方
- ホワイトな施工管理で働きたい方
- ゼネコン正社員と比較して考えたい
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施工管理派遣の5つのデメリット
ワークライフバランスも整えやすく、給与面でも高い傾向のある派遣施工管理は、理想的に思えますが、もちろんデメリットもあります。
派遣施工管理になる前にメリットと合わせて知っておきましょう。
施工管理派遣のデメリット
- 責任のある業務は任されにくい
- 配属期間が限定されている
- 福利厚生で正社員に劣ることがある
- 住宅ローン審査に落ちることがある
- 派遣先に教育意識がないことがある
デメリット①責任のある重要な業務を任されにくい
施工管理の派遣で責任ある重要な業務を任されることは少ないです。
その理由は、ゼネコンが派遣施工管理を雇う主な目的が、「正社員の支援」だからです。
重要な業務とは、施工計画を練ったり、業者と取極め金額の交渉をしたりなどの上流の仕事です。
派遣の施工管理に任されるのは、主に現場の検査や職人への指示出しです。
重要な業務を任されて、成果を上げられれば、自身のキャリアにも大きなプラスになりますが、派遣施工管理ではそういった活躍の機会を得るのはゼネコン正社員と比較すると少ないです。
キャリアアップを望むのであれば、派遣施工管理として身につけたスキルと経験を武器に正社員に転職するのがおすすめです。
デメリット②配属の期間が限定されている
派遣施工管理の配属の期間には制限があります。
派遣の配属期間は最大でも3年です。これは、平成27年の派遣法改正により、派遣の雇用期間の上限が3年までに設定されたためです。
つまり、派遣施工管理は3年以内に別の派遣先企業へ移動することになります。
現場や環境が変わることで、次々と新しい経験を積めるメリットはありますが、新しい仕事に慣れたり、一から人間関係を作ることにストレスを感じる人もいるでしょう。
自分に合った現場に配属されたとしても、いずれはその環境を離れる必要があります。
デメリット③福利厚生で正社員に劣る場合がある
派遣施工管理は配属された現場で働いてはいますが、その現場の正社員が適用される福利厚生は適用されないことがほとんどです。
それは、派遣施工管理の雇用元は派遣会社だからです。
交通費・備品費・休暇制度や手当など、同じ環境で同じ業務をしているにも関わらず、配属先の正社員とは待遇に差が出ることもあります。
デメリット④住宅ローン審査に落ちることがある
派遣の施工管理は住宅ローン審査に落ちる場合もあります。
それは"派遣"という立場に社会的な信用が認められていないからです。
正社員と比較すると「信用格差」はあるのが現実です。
しかし、必ずしも住宅ローンが組めないわけではなく、「審査に落ちることもある」ということで、"派遣"だから住宅の購入ができない。というわけではありません。
派遣施工管理のデメリット⑤派遣先に教育意識がないことがある
派遣先の企業によっては、派遣施工管理を教育する意識がないこともあります。
なぜなら、派遣先の企業は自分たちの業務を軽減するために派遣社員を雇っているからです。
派遣施工管理は期間の定めがある契約ですから、契約を継続しない限り、派遣先の企業は教育をする意味がありません。
そのため、教育をしてくれない派遣先もあるので、そのような現場が合わない場合は所属の派遣会社に相談しましょう。
ただし、基本的には所属の派遣会社が教育を行ってくれるので、過度な心配は不要です。
派遣施工管理のメリット5選
派遣施工管理にはメリットもあります。
それは以下の5点です。
施工管理派遣のメリット
- ライフスタイルに合わせて働きやすい
- 未経験のキャリアの入り口になる
- 派遣の中では高収入
- 多様な工事を経験できる
- 正社員登用される可能性がある
施工管理のキャリアを積みたいけれど、プライベートの時間も確保したい。という人には向いています。
以下で詳しく解説していきます。
メリット①ライフスタイルに合わせて働きやすい
派遣施工管理として働くメリットは、自分のライフスタイルに合わせて現場を選択できる。ということです。
建設会社の正社員の場合、配属先の現場を選ぶことはほぼ不可能ですが、派遣施工管理の場合は、希望する条件の現場に配属してもらえる可能性も高いです。
プライベートな時間を確保しつつ働きたい方には、正社員より働き方に自由が効くという点で、派遣施工管理にメリットを感じられるケースが多いです。
メリット②未経験者のキャリアの入り口になる
建設業界は慢性的な人手不足です。そのため、派遣施工管理は未経験者の募集も多く、未経験者を受け入れる体制を整えている企業も多くあります。
特に派遣施工管理の企業では、現場配属前に未経験者へ1ヶ月程度の研修を設ける企業が多く、建設業界の経験がない人でも、仕事を始めやすい環境と言えます。
ただ、注意すべきなのは、研修だけでは現場業務をこなすのは難しいという点です。
未経験の場合、派遣先の企業で仕事をしながら実務を学んでいく必要があります。
それでも正社員よりキャリアを始めやすい点で、派遣施工管理は未経験者には大きなメリットと言えます。
メリット③派遣の中では高収入
派遣施工管理は、他の派遣と比較して収入の相場が高いです。これは、業界全体の収入相場が高いためで派遣の施工管理でも高収入になる傾向があります。
未経験でも経験を積めば年収も上がりやすく、年収900万円以上になる場合もあります。
他の派遣の場合は、正社員と比較して給与が劣るのが一般的ですが、派遣施工管理の場合は派遣先の正社員と同等か、それ以上の給与になることも多いです。
この収入の高さも派遣施工管理のメリットの一つです。
補足:派遣施工管理が高収入な理由
派遣施工管理が高収入な理由は2つあります。
- 人手不足
- 派遣の需要が増える
人手不足
施工管理は常に人手不足です。
なぜなら、建設業界は景気に左右される業界のため、仕組みとして人手不足にしておかないと企業の経営が危うくなるからです。
人手不足で施工管理の需要が高くなるため、高収入になります。
派遣の需要が増える
今後は派遣の採用も増えていきます。
その理由は、労働時間の上限規則が2024年4月から施行されるからです。
これは残業時間の上限を超えて社員を働かせた場合、企業に罰則を科す規則です。
この規則により正社員を長時間働かせられなくなるため、業務を分担する人手が必要になります。
企業は正社員の採用には慎重ですから、派遣施工管理の需要が高まっていきます。
需要が高まれば、収入は高くなっていくため、派遣施工管理は高収入になります。
メリット④多様な工事を経験できる
派遣施工管理は多様な工事と工法を経験できるため、幅広い知識・スキルを習得しやすいです。
派遣施工管理は配属される現場の契約期間が終われば、次の現場へ移動となります。
この契約期間に対してネガティブなイメージを持つ方も多いですが、派遣施工管理の場合は「竣工」や「上棟」を契約期間の区切りとすることが多く、半端なタイミングで現場を移動することは少ないです。
そのため、配属先の現場でしっかり経験を積むことが可能です。
また派遣施工管理の場合、現場の移動では企業もまたぐことになるため、特定の企業の特定の人からの偏った指導ではなく、多様な技術やノウハウを学びながら、スキルアップを図ることもできます。
これは派遣施工管理だけのメリットになり、次のステップアップの際には、選択肢の幅も広がります。
メリット⑤正社員登用される可能性がある
派遣施工管理では、配属先の企業にそのまま正社員として引き抜きの話をもらえることがあります。
例えば、ゼネコン大手のスーパーゼネコンや準大手に派遣から転職している人もいます。
これら就職の難しい企業に入るチャンスがあることは、派遣施工管理の大きなメリットです。
もちろん、必ずしも引き抜きの話があるわけではありません。配属先の現場で成果を出し、社内の人間関係も含めて評価を得る必要があります。
正社員登用を目的に派遣施工管理になることはナンセンスですが、建設会社へのステップアップ転職を目的として派遣施工管理を考える場合は、非常に大きなメリットです。
派遣施工管理の仕事内容
派遣の施工管理の仕事内容は、基本的には正社員と同じです。
施工管理の仕事内容
- 品質管理
- 原価管理
- 工程管理
- 安全管理
- 環境管理
これらを総称して「5大管理」と言われます。
具体的には、品質検査、取極め金額交渉、工程表の作成、安全設備の整備、建設材料のトレーサビリティの確認などです。
派遣施工管理としてのキャリアが浅いうちは、プロジェクトの重要な業務は正社員が行うことが多いですが、派遣施工管理としてのキャリアが長くなれば、すべての業務を担うこともあります。
派遣施工管理と正社員の違い
派遣施工管理と正社員の施工管理には大きな違いがあります。
それは、自分で働き方を選べるかどうかです。
派遣施工管理は自分で働き方を選べますが、正社員の施工管理は働き方は選べません。
主な違いは以下のようになります。
派遣と正社員の違い
- ワークライフバランス
- 転職のしやすさ
- 人間関係
- 次の転職先
- キャリア形成
- 給料
- 責任のある業務
- 雇用期間
- など
違い①正社員は働き方は選べない
正社員の施工管理の場合は、残業も休日出勤も多くあります。
なぜなら、正社員は任せられる仕事量が多い上に、責任の重い仕事もあるからです。
具体的には現場検査、図面作成のほか、施主対応や近隣住民、地権者との打ち合わせなどもあります。
また正社員の場合、簡単に現場の配属変更はできず、現場内での人間関係が崩れると取り戻すのは難しい環境です。
その代わり給料は高く、キャリア形成および次の転職にも困ることは少ないのが正社員の利点です。
違い②派遣は働き方を自分で選べる
一方で派遣施工管理の場合は、正社員のように残業や休日に働く必要はなく、ワークライフバランスは確保しやすいです。
現場配属の変更もしやすく、現配属先が合わなかったり、人間関係が崩れてもつらい思いをし続けなくて済みます。
その代わり、配属の期間には制限があり、新しい配属先で新たに人間関係を作り直す必要があります。
自分で働き方を選べるのは、派遣施工管理と正社員施工管理との違いです。
派遣施工管理と正社員施工管理(大手・中小)の比較表
実は、正社員の施工管理でも、大手と中小では待遇に大きな差があります。
派遣か正社員か?で悩んでいる場合は、企業の規模ごとに比較をした方が良いです。
それぞれの特徴を確認しつつ、判断していきましょう。
大手
大手の場合、プライベートはほぼ取れませんが、給料は高く、キャリア形成に有利なのが特徴です。
派遣
派遣施工管理はワークライフバランスの確保がしやすいことや、未経験者への研修、派遣先への引き抜きもあるのが特徴です。
中小
中小の場合、プライベートはなく、給料もイマイチですが、責任ある業務を担当でき、雇用期間に制限がないのが特徴です。
正社員であれば、大手の方が良いです。
個人的におすすめなのは、まずは大手を目指すこと。大手への入社が難しい場合は、派遣から始めて大手への転職を目指すと良いでしょう。
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派遣施工管理が向いている人
派遣施工管理が向いている人は以下のような人です。
- プライベートを大事にしたい人
- 未経験から施工管理をスタートしたい人
- 人間関係に悩みたくない人
- 働き方を会社に縛られたくない人
派遣施工管理はプライベートを優先できるのが強みです。
また、所属の派遣会社では社員教育研修があり、未経験からでも始めやすいのも魅力です。
上記に当てはまる人は、正社員の施工管理よりも派遣の施工管理が良いです。
正社員施工管理が向いている人
正社員施工管理が向いている人は以下のような人です。
- 積極的にキャリアアップしていきたい人
- 責任のある仕事を任されたい人
- 超長時間労働でも大丈夫な人
正社員施工管理は責任のある仕事をこなし、キャリアアップをしていきたい人には向いています。
その代わり、プライベートは犠牲になっていくため、仕事を生きがいにできる人の方が良いです。
派遣施工管理として働く将来性
派遣施工管理の将来性はあります。
なぜなら、
- 建設業界の市場規模拡大
- 施工管理という仕事の特性
- 派遣施工管理の需要増
という3つの理由があるからです。
建設業界の市場規模拡大
建設業界の将来の成長を測る指標の「建設投資見通し(国土交通省)」は3年連続で増加していますし、今後も大阪万博や統合型リゾート(IR)、リニア新幹線、老朽化インフラ更新といった、大きな政府の建設投資が計画され。建設業界は中長期的な成長が見込まれています。
施工管理という仕事の特性
また、今後10年で多くの職業がAIやIoTに代替されていくとされていますが、施工管理の仕事は、高度な知識と他者との協業が求められるためAIに代替されにくいとされています。(総務省)。
派遣施工管理の需要増
2020年の建設業の有効求人倍率は6.26倍で、すでに建設技術者1人に対して6社以上の求人がある状態です。
さらに、2024年以降の残業時間の上限規則により、人員を確保する動きが進むと派遣施工管理の需要はさらに高まります。
派遣施工管理の会社探しの5つのポイント
派遣施工管理は派遣会社に雇用されるため、派遣施工管理の会社選びは非常に重要です。
派遣施工管理の会社は、以下の5つのポイントを押さえておけば、失敗するリスクは大きく減ります。
- 建設業界に特化しているか
- 求人数が多いか
- 研修制度が充実しているか
- 派遣社員のフォロー体制が万全か
- 取引先の案件内容は良いか
会社選びを間違えると、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することもあるので、紹介する大事な5つのポイントは押さえておきましょう。
ポイント①:建設業界に特化しているか
建設業界に特化した派遣会社を選びましょう。
派遣会社の中には、大手のテンプスタッフやリクルートスタッフィングといった、幅広い職種を扱う総合型の派遣会社もあります。
総合型の会社の場合、十分なサポートをしてもらえない可能性があります。それは、建設業界特有の慣習や環境を理解できていないことが多いからです。
派遣施工管理として派遣会社に所属するのであれば、業界に詳しい、建設業界特化の派遣会社を選ぶようにしましょう。
ポイント②:求人数は多いか
派遣先の求人数が多い派遣会社を選びましょう。
なぜなら、派遣先の求人数が多ければ、仕事を選ぶことができるからです。
逆に求人数が少ないと、仕事を選べなくなるほか、配属先がなく仕事がなくなる可能性もあります。
派遣施工管理のメリットは働き方を自分で選べることですので、まずは第一に求人数の多い派遣会社を選ぶようにしましょう。
ポイント③:研修制度が充実しているか
現場配属前に、しっかり教育・研修をしてくれる派遣会社を選びましょう。
なぜなら、派遣先が現場で教育をしてくれるとは限らないからです。
派遣先へは仕事をしに行くのですから、派遣元の派遣会社が社員教育を行うのは当たり前です。
配属前の不安を解消するためにも、しっかり教育・研修を行ってくれる派遣会社を選ぶようにしましょう。
ポイント④:派遣社員のフォロー体制が万全か
派遣社員のフォローをしてくれている派遣会社を選びましょう。
派遣施工管理として働く中では、無理な勤務を強制されたり、人間関係が崩れていたり、派遣施工管理に負担がかかることもあります。
そんなときに近況をヒアリングしたり、派遣先を訪問したりと、トラブル解決に動いてくれる派遣会社だと安心です。
気持ちよく働くためにも、フォロー体制が万全の派遣会社を選ぶようにしましょう。
ポイント⑤:派遣先の案件内容は良いか
派遣先の案件内容の良い派遣会社を選びましょう。
派遣施工管理が働くのは、派遣先です。
派遣先の案件の内容によって、働き方が決まります。
希望しない内容の案件ばかりが多い派遣会社では、理想とする働き方を実現することは難しくなるので、派遣先の案件内容が良い派遣会社を選びましょう。
施工管理のキャリアを始めるなら、2万件以上の求人数を持つセコカンNEXTがおすすめです。
施工管理の派遣のデメリット|まとめ
ではこの記事のポイントをまとめします。
まとめ
派遣施工管理には5つのデメリットがある
派遣施工管理にはメリットもある
正社員との違いは働き方を選べるかどうか
プライベートを優先したい人は派遣は向いている
派遣施工管理は将来性がある
派遣会社探しの5つのポイントは押さえておく
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。施工管理の派遣を始められそうでしょうか?
転職をサービスをお探しの方は、建築・建設系!おすすめの転職エージェント・サイト15選も参考にしてみてください。
プライベートを優先しつつ、施工管理のキャリアに挑戦するなら、ぜひ派遣も一つの選択肢にしてみましょう。
有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316606)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社ゼネラルリンクキャリアが運営しています。
よこ
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