目次
施工管理の仕事に向いてないと感じたとき、転職するべき?どのような職業に転職すれば良い?と迷っている方も多いかもしれません。また、施工管理を辞める際には不安もつきものです。
そこでこの記事では、施工管理が向いてないと感じたときの転職の判断方法、施工管理の転職先としておすすめの業種について解説していきます。
この記事を読むことで、施工管理に向いてないと感じたときに転職すべきかどうかを判断することができます。
また、転職を検討する場合には、どのような点を考慮すれば良いか、どのような業種があるかを知ることができます。
5分10分で失敗しない転職のコツを知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 施工管理から転職を検討する場合の判断方法
- 施工管理を辞める際に感じる不安の解消方法
- 転職先としておすすめの異業種
こんな方におすすめ
- 施工管理に向いてないと落ち込んでいる方
- 施工管理を続けるか悩んでいる方
- 施工管理以外の職種へ転職を検討している方
\ たった5秒でわかる! /
\ 知っておけば損しない! /
施工管理からの転職におすすめの異業種3つとNG職種5つ 続きを見る
関連施工管理は異業種に転職できる?NG転職5選とおすすめ転職3選
施工管理が向いてないと思って転職を検討する人の傾向
施工管理には、職人さんへの指示出し、上司先輩からの難しい要求など、厳しい環境での業務が求められます。
そのため、以下のような傾向がある人は、施工管理に向いてないと感じることが多いようです。
- 職人さんになめられる
- 上司や先輩によるパワハラに耐えられない
- 職人気質や考え方が合わない
- 指示出しが苦手
- 体育会系が合わない
- 休みが少なく残業も多くてしんどい
- 足場拾いや安全書類の管理が上手くいかない
- 同じミスを繰り返して上司・先輩にきつく怒られる
- 所内で仕事ができないヤツというレッテルを貼られていると感じる
職人さんになめられる
職人さんたちからの信頼を得られず、指示に従ってもらえないことが多い。
上司や先輩によるパワハラに耐えられない
過剰な指導や暴言、嫌がらせなどにより、ストレスを感じることが多い。
職人気質や考え方が合わない
職人たちとの意思疎通が上手くいかず、価値観の相違により、ストレスを感じることが多い。
指示出しが苦手
プロジェクトを進めるために、職人さんたちへの指示出しが必要ですが、そのことが苦手で、ストレスを感じることが多い。
体育会系が合わない
職場の人間関係において、競争やハイペースな雰囲気が合わない。
休みが少なく残業も多くてしんどい
プロジェクトが進むためには、休みが少なく、残業が多くなることが多いため、ストレスを感じることが多い。
足場拾いや安全書類の管理が上手くいかない
施工現場で必要な足場の設置や安全書類の管理が上手くいかないことが多く、ストレスを感じることが多い。
同じミスを繰り返して上司・先輩にきつく怒られる
同じミスを繰り返して、上司や先輩から叱責されることが多く、ストレスを感じることが多い。
所内で仕事ができないヤツというレッテルを貼られていると感じる
職人たちから、所内での業務がうまくできていないと見られているように感じる。または実際にできないヤツと言われてストレスに感じる。
施工管理に向いてないなら転職するべき?5つのポイント
施工管理に向いてないと感じるなら、転職するべきなのか?考え方のポイントを5つ解説します。
自分なりに努力をしてきて、これ以上自分の力ではどうにもならないのなら、転職を検討してみて良いかもしれません。
①施工管理でのキャリアアップや生活の質の向上に限界を感じるか?
施工管理の仕事を続けていても、キャリアアップや生活の質が向上しないと感じる場合は、転職を考えて良いでしょう。
自分自身が成長できる環境を探して転職することは、キャリアの前進になります。
②業界や会社の将来性に不安があるか?
業界や会社の将来性に不安がある場合は、施工管理から転職しても良いでしょう。
このまま施工管理を続けても、会社の成長性を感じない、業界の将来性に不安がある場合は、今後のキャリア形成に影響を与えるため、決断することが重要になります。
③会社がブラック企業で心身ともに限界か?
会社がブラック企業である場合、心身ともに限界を感じることがあります。
過剰な労働やストレスが原因で体調を崩しそう場合、あるいはすでに体調を崩している場合は、転職を検討しましょう。自分自身の健康を守ることが大切です。
④社内の人間関係に問題があるか?
社内の人間関係が悪い場合も転職を検討して大丈夫です。
仕事のパフォーマンスは「何をするか」よりも「誰とするか」に影響されることが多くあります。
もしかしたら、施工管理に向いてないのではなく、社内の人間関係が合っていないのかもしれません。
自分自身が働きやすい環境を探して転職することは、キャリアにとってプラスになります。
⑤仕事に面白みを感じれないか?
自分自身が仕事に面白みを感じれない場合は、転職を考えて良いです。
施工管理は責任や業務量のわりに報酬は低く、面白みを感じれないと続けるのは難しい職種です。
面白いと思える仕事を探して転職することは、自己成長・キャリアアップへの一歩につながっていきます。
施工管理を辞めるか悩むときに感じる不安と解決策
施工管理を辞めて転職しようか悩むときには不安もつきものです。
しかし、これらの不安は誰でも感じるものなので、転職を考える前に冷静に自分自身と向き合い、自分にとって正しい選択をしていきましょう。
収入が下がる不安
施工管理から異業種への転職では収入が下がる可能性がありますが、それでも向いてない仕事からは転職する方が将来的なキャリアにはプラスになります。
転職先の収入が下がるからといって、生活の満足度が必ずしも下がるわけではありません。
自分の希望と照らし合わせて、応募する求人の年収幅を決めましょう。
まずは、現在の生活に必要な収入と、最低限必要な収入を設定しておきましょう。必要な収入を理解することで、年収の許容範囲を把握できます。
転職できるか不安
施工管理の経験を生かせる転職先はたくさんあります。この記事の後半でも紹介していますので参考にしてください。
転職先を探す前に、自分のスキルや経験を整理し、どのような職種や業種に転職することが可能かを考えてみましょう。
また、不安な場合は転職エージェントを活用することで転職はしやすくなります。
ワンポイントアドバイス
まずは実際に求人を見て、書類選考が通るか応募してみましょう。心配な場合はエージェントに相談するのがカンタンな方法です。
転職活動の仕方がわからなくて不安
転職活動の仕方がわからない場合は、転職エージェントや求人サイトを活用することがおすすめです。
転職エージェントは、自分自身のスキルや経験に合った職種を紹介してくれるほか、面接の対策や履歴書の書き方など、転職活動に必要なサポートをしてくれます。
ワンポイントアドバイス
誰でも最初は転職活動の仕方はわかりません。自分で情報収集しながら、プロに実践をサポートしてもらって転職活動を進めると安心です。
すぐに辞めても大丈夫なのか不安
施工管理はすぐに辞めても大丈夫です。施工管理の転職先は多い上に、異業種にも経験を活かせる職種は多くあります。
転職先が決まっていない場合でも、転職活動を始めることで将来の可能性を広げることができます。
ただし、施工管理を続けて得られるメリットも当然あるので、以下の記事も参考に読んでみてください。
関連施工管理をすぐ辞めるのは大丈夫?辞める理由と4つの判断基準
-
施工管理をすぐ辞めるのは大丈夫?転職できる理由と辞める基準を徹底解説
続きを見る
ワンポイントアドバイス
「施工管理を続けるメリット」「施工管理を続けるデメリット」を理解しておくと、すぐに辞めるか判断がしやすくなります。
施工管理に向いてなくても転職できるおすすめ異業種
施工管理の仕事が向いていない場合、異業種への転職が考えられます。
施工管理の仕事は、建物の構造や施工方法、安全対策など、専門的な知識が必要とされますが、この経験やスキルは異業種でも活かすことができます。
そのため、施工管理に向いてなくても、経験を活かした異業種への転職を視野に入れることが可能です。
20代前半~20代後半には以下の異業種がおすすめです。詳しく解説しているので参考にしてください。
テック企業
施工管理で培ったプロジェクトマネジメントや、スケジュール管理、コスト管理などのスキルを活かすことができます。転職するとプロジェクトマネージャーとしての役割を担うことが多いでしょう。
テック企業はIT業界を中心に急速に発展していて、建設業や不動産業においても、働き方改革や2024年問題を背景に現在注目されています。
また、テック企業は施工管理とは異なり、自由な雰囲気やフレキシブルな働き方など、魅力的な環境があります。
ただし、テック企業は業界が急速に変化するため、新しい技術や手法を学び続けることが求められる点に注意が必要です。
また、ワークライフバランスに関しては企業によって異なるため、転職会議やOpenworkなどの口コミサイトなどで、事前に確認しておきましょう。
ファシリティマネジメント
ファシリティマネジメントとは、建物や設備の維持・管理・運営を行う業務のことを指します。
施工管理者がファシリティマネジメントに転職する場合におすすめなのは、金融業界・保険業界の"インハウス"としてファシリティマネジメント職に転職することです。
ワークライフバランスが整いやすく、年収も大手ゼネコンと同等以上の高年収となります。
具体的な業務には、ビルやオフィスなどの建物や設備の計画的なリニューアル工事の発注、点検・メンテナンス・修繕、清掃やセキュリティなどの運営、入居者対応や契約管理などがあります。
また、ファシリティマネジメントには、建物や設備の省エネルギー化や環境保全など、持続可能な社会を目指す取り組みも含まれています。
施工管理者としては、建物や設備の専門知識やプロジェクトマネジメントスキルを生すことができるのでおすすめです。
ファシリティマネジメントの転職先は、大手不動産会社やビル管理会社、プロパティマネジメント会社などがあります。
また、施工管理者が持つ建設業界でのネットワークや専門知識を生かし、建築コンサルタントやエンジニアリング会社に転職することも可能です。
詳しくは、施工管理からファシリティマネジメントに転職して何が良かった?現役FMに聞いてみた!で仕事内容から将来性まで紹介していますので、参考にしてください。
-
施工管理からファシリティマネジメントに転職して何が良かった?現役FMに聞いてみた!
続きを見る
不動産デベロッパー
不動産デベロッパーでは、施工管理で培った建築に関する知識や技術を活かし、マンションやオフィスビルの開発・建設に携わることができます。
不動産デベロッパーは不動産の企画・開発・販売・管理・運営を行う企業で、施工管理の知識を活かして、施工管理が不動産デベロッパーに転職するケースも多いです。
また、ワークライフバランスも安定していて高年収なため、施工管理にはおすすめの業種です。
施工管理は、建物の設計・施工において、品質管理やコスト管理など、多くの課題を抱える建設プロジェクトにおいて重要な役割を担います。そのため、デベロッパーにおいても、施工管理のスキルを持った人材は必要不可欠です。
デベロッパーの中には自社で建物を設計・開発し、施工管理を行う企業もあります。また、設計や施工監理を受託するコンサルティング会社との業務提携を行う企業もあります。
具体的な業務内容としては、施工会社との契約管理やスケジュール管理、施工工程の管理、品質検査、安全管理、建築物の保証業務などが挙げられます。また、建築物の設計や施工に関する知識があることで、デベロッパー内の各部署との調整業務や、建物の品質向上のための提言なども行っていきます。
不動産デベロッパーにおける施工管理の仕事は、比較的オフィス内での業務が多いため、ワークライフバランスを整えたい人にとっては適した転職先と言えます。
公務員
公共事業の施工管理や建設現場の監督を担当することができます。国・地方自治体や、国営企業などで働くことができ、福利厚生や安定した職場環境が魅力です。
施工管理が公務員に転職する場合、主に都市計画や建設、土木分野においての職種があります。
具体的には、都市計画や建設分野において、建築物の発注管理、工事監理、道路・橋梁・トンネルなどの土木工事の施工管理、建築物やインフラ施設の保守管理、環境整備や災害対策などの業務を行います。
公務員の仕事は、国や地方自治体の政策や計画を実行することが中心となります。施工管理としては、建築物の品質管理や安全管理、公共工事の品質やスケジュール管理など、建設プロジェクトに関する業務を行うことになります。
また、公務員には、終身雇用や退職金、福利厚生などの制度があるため、安定した職場環境を求める人にとっては魅力的な転職先です。
ただし、公務員の採用は非常に厳しく、選考プロセスも長くなることが多いため、転職するには時間と根気が必要となります。
また、公務員に求められる資格やスキルもありますので、事前に必要な資格やスキルの習得が必要になります。
土木建設コンサル
建築物の計画や設計、調査を行うコンサルティング業界です。
施工管理の経験を生かして、建物や道路、橋などの設計やコンサルティングを行うことができます。
また、コンサルタントはクライアントと直接コミュニケーションを取り、プロジェクトをマネジメントすることが求められるため、リーダーシップ能力やコミュニケーションスキルも重要になってきます。
土木建設コンサルティング企業には、大手企業から中小企業まで幅広い種類があります。
大手企業では、国内外の大規模なインフラ整備プロジェクトに関わることができますが、中小企業では、より多くのプロジェクトに携わることができる反面、プロジェクト規模が小さい場合もあるかもしれません。
土木建設コンサルティング企業への転職は、施工管理からのステップアップとして、幅広いキャリアアップのチャンスを提供してくれる可能性があります。
内勤に異動
内勤に異動するという選択肢もあります。
内勤とは、建設プロジェクトの現場ではなく、事務所内での業務を指します。
内勤に異動することで、施工管理が持つ専門知識やスキルを生かしながら、身体的負担が少ない仕事を続けられるメリットがあります。
具体的には、設計や積算、工程作成、安全管理室、品質管理室など、施工管理の業務に関わる事務作業を担当することが多いです。
内勤に異動する場合、建設会社の本社や支店、設計事務所、コンサルタント会社などが転職先として考えられます。また、設計や積算などのスキルを身につけることで、建設業界で幅広いキャリアアップが可能です。
\ たった5秒でわかる! /
第二新卒にはチャンスが広がっている
施工管理が第二新卒として転職活動をする場合、以下のようなメリットがあります。
- 今後のキャリアアップが期待できる
- 新しい生活を手に入れるチャンスがある
- 貴重な人材として扱われる
第二新卒が転職先として選ぶことができる職種は、幅広くあります。
例えば、建設業界以外の職種でも、コンサルタントやエンジニアリング会社、金融業界での"インハウス職"、製造業などでの生産管理、品質管理、工程管理などです。
また、第二新卒が転職する場合、大手企業の新卒採用枠を使って採用されることがあります。この場合、年齢制限があることが多いため、早めに転職活動を始めることが大切です。
施工管理が第二新卒として転職する場合は、自分自身の強みやキャリアプランを明確にして臨みましょう。
また、様々な職種を選べるため、自分が求める職種や業界をしっかりとリサーチして、適切な転職先を選ぶことが大切です。
関連第二新卒に強いおすすめ転職エージェント13選|徹底比較と失敗しない選び方
-
第二新卒に強いおすすめ転職エージェント13選|徹底比較と失敗しない選び方
続きを見る
まとめ|施工管理に向いてないなら転職しても良い
結論として、施工管理に向いてないなら転職してもOKです。
筆者自身も施工管理から異業種へ転職したことで生活は大きく変わりました。
ワークライフバランスが整い、年収も30代で1000万円を超えるほどになりました。
知らない方も多いですが、施工管理は全体的に評価が高く、若手でも異業種へキャリアチェンジしやすい有利な職種です。
施工管理からキャリアチェンジして異業種の職種を探したい方は以下の記事も参考にしてみてください。
\ コチラも参考に /
-
施工管理からの転職におすすめの異業種3つとNG職種5つ
続きを見る
関連施工管理は異業種に転職できる?NG転職5選とおすすめ転職3選
この記事のライター
よこてん
施工王ライター
- 転職3回(元職人・元ゼネコン所長)
- 建設・不動産業界でキャリア14年目
- 不動産ディベロッパー建築部門チーフ
- 一級建築士・一級建築施工管理・宅建士ほか
詳しいプロフィールはこちら>>
有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316606)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社ゼネラルリンクキャリアが運営しています。
ワンポイントアドバイス