施工管理の転職

施工管理は何が大変?理由7選と5人の体験談【年収とキャリア】

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施工管理ってどんなところが大変?

施工管理に就職を考えているけど、自分に出来るか判断したいです

こんな疑問にお答えします。

 

この記事でわかること

 

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よこてん

管理人

  • 建設・不動産業界キャリア14年
  • 元職人、元施工管理所長、元財閥系デベロッパー(転職3回)
  • 一級建築士・一級建築施工・宅建士ほか

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施工管理って「すごく大変」ってイメージありますよね?

実際、そのとおりです。

「施工管理は求人が多いから自分でも出来そう!」くらいの考えなら、就職すると結構苦労します。

ただし、特殊だからこそ得られるたものもあったので、その辺も解説します。

この記事では、施工管理の何が大変なのかについて、私の経験も含めて”現実的”な視点で解説していきます。

この記事を最後まで読んで「施工管理をやりたい」と思えたら、施工管理の道に進んでOKです。

こんな方におすすめ

  • 施工管理で働くか悩んでいる方
  • ホワイトな施工管理で働きたい方
  • 長時間働かなくてもしっかり収入を得たい方

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「施工管理は大変」と言われる7つの理由

施工管理が大変と言われる7つの理由

施工管理が大変と言われる理由は、言い出せばキリが無いくらい出てきます

その中でも、特に大変だよ!って項目を7つに絞って解説します。

施工管理が大変な理由

  1. 常態化した長時間残業
  2. 休日やプライベートはなし
  3. どのポジションでも板ばさみ
  4. 体力勝負
  5. 工期は絶対
  6. 毎日が危険と隣りあわせ
  7. 人の命を預かる責任もある

ひとつずつ見てみましょう。

 

大変な理由①常態化した長時間残業

施工管理の大変さのトップは、常態化した長時間残業です。

中小でも大手ゼネコンでもハウスメーカーでも、これは一緒。

 

長時間労働が常態化している理由は以下の3つです。

長時間残業になる理由

  1. 業務量が膨大
  2. 人を増やせない
  3. 建設業界の常識になっている

 

業務量が膨大

正直、施工管理の業務量は他の職種の3倍以上はあります。(ホント)

 

よこてん
これまで4社で働きましたが、施工管理職が圧倒的に業務量多いです。

 

日中は現場の仕事、夕方以降に事務・手配業務、夜間に図面作成と言った形で、本当に3倍くらい働かないといけません。

 

是非、【完全版】施工管理がブラックと言われる理由|学校では教えてくれない実態と今後を参考に読んでみてください。施工管理の実態が良く分かります。

 

人は増やせない

それでいて、人員の増員はできないです。

 

理由は、建設会社に予算がないから。

 

違うんです。売上も上がって利益も出ているのは、少ない人数で膨大な業務をこなしているからなんです

 

つまり、ひとりひとりが他の業界の2倍も3倍も働いていれば、そりゃ業界として売上も利益も伸びます。

 

会社はこれまでこなせているのに、利益を削ってまで人は増やしてくれません。

 

建設業は人手不足で当たり前!6つの理由と根本的な原因|建設業から離れるべきか?

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建設業界の常識になっている

悪い風習ですね。

 

この建設業界の風習は実は30年前から変わっていません

施工管理は働き方改革で変われるのか?【業界11年経験者が解説】で詳しく解説しています。

 

長時間働くのが当たり前

 

そういった古い体質が未だに残っているのが建設業界です。

 

以上3つの理由から、施工管理は長時間残業しなくてはならない状況にあります。

 

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大変な理由②休日やプライベートはなし

仕事が忙しくてプライベートはほぼ取れません

 

これは配属される現場や、施工管理の年次によっても違いますが、仕事を任せれ始める3年目以降はほぼプライベートは無いでしょう。

 

場合によっては1年目や2年目でも仕事を任されて、休日も仕事することもあります。

 

工期が足りずに休日も現場を動かさないといけない場合もあれば、休日はお客さんの対応をしなくてはいけない場合もあります。

 

つまり、現場を担当している以上、「施工管理の人生は現場とともにある」と思ってていいですね。

 

よこてん
私は休日の妻との旅行中に職場に戻されることもありました。妻を旅行先にひとり置いて。

 

参考施工管理はプライベートがない!11の原因と5つの解決方法まとめ

 

大変な理由③どのポジションでも板ばさみ

これはメンタル的に大変な部分ですね。

 

施工管理を辞めてく人の3割くらいはこの「板ばさみ」が原因だったりします

 

その例がこちら

  • 上司の指示を職人に伝えるも、職人が指示通り動かない。職人に怒られ、上司に怒られる。(上司ー職人)
  • 一方の施工業者が作業しやすいようにすると、他の業者がやりにくいと文句を言ってくる。(施工業者ー施工業者)
  • 営業に工事の追加請求を施主に要求しろと言われるも、施主は無償でやってくれと言われる。(営業ー施主)
  • 仕事はオーバーフローしているのに、会社からは残業を減らせ!と言われる。(会社ー現場)

などなど。

 

とにかく、何をするにも他方から反対意見が出て、その両方に対応しないといけないのが施工管理です

 

参考施工管理に多いパワハラ具体例と5つの対処法【辞めたらどうなる?】

 

大変な理由④体力勝負

建設業もIT化が進んでいるとは言え、やっぱり体力勝負です

 

真夏も真冬も外仕事ですから。

 

”外部の仮説足場で10階まで行き来”なんて当たり前です。

 

これで「大変そうだなぁ」と思う人は結構厳しいです

 

「そんなの屁でもない」という人でも1年するとゲッソリしていきます。

 

「ホワイトな職場ですよ。」の感覚が他の業界とは完全にずれているので、普通以上に体力はないと続けられないということを理解しておきましょう。

 

参考施工管理は激務!は本当?実態や理由ー激務でない施工管理の選び方も解説

 

大変な理由⑤工期は絶対

「建設業の工期は人の命より重い」と感じるほど、工期は絶対です

 

どんな理由があっても、竣工日までに引き渡す!!

 

これが建設業のスタンスです。

 

品質が雑だろうと、お金が多少掛かろうと、作業員を危険に晒そうと、工期は絶対です。

 

その理由は引渡しが遅れると膨大なコストがかかる上に、次の仕事も受注できなくなってくるからです。

 

これを否定する人もいますが、やれば分かります。

 

工期に比べれば、社員の生活や人生なんて米粒ほどの価値もない。と感じると思います。

 

これはゼネコンに限らず発注者も同じ感覚です。

 

というか特に発注者は現場の社員や作業員なんて見えていません。

 

「どれだけ短い工期で安く建設させるか」というスタンスなので、「短い工期は人の命を危険に晒す」ということを理解できていません。

 

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大変な理由⑥毎日が危険と隣り合わせ

他のオフィス業務と決定的に異なるのは、日々、ケガや命の危険と隣り合わせの中で仕事をするということです。

 

現場の仕事は一歩間違えれば命を落とすこともあります。

 

ちょっとミスれば、切り傷などのケガは普通にあります。

 

現場で仕事をしていると感覚が麻痺してきますが、一般的なオフィスワークとはこの点が決定的に異なります。

 

台風時の深夜に強風で揺れる外部足場に上がることもあります。

 

私は大きなケガは経験がなかったですが、「落ちたら死ぬな」とか「大怪我じゃすまないな」なんてのは良く感じることです。

 

大変な理由⑦人の命を預かる責任もある

施工管理は人の命を預かる仕事でもあります

 

現場で特に危険が多いのは作業員です。

 

些細なミスで墜落・転落があったり、重機との接触などで命を落とすこともあるのが建設現場です

 

施工管理は彼らが安全に家に帰れるよう、現場の管理をする責任があります

 

もし、自分達のミスで作業員が亡くなるといったことがあった場合は、「業務上過失致死」という刑事罰を負う可能性もあるのです。

 

自分の身の安全、作業員の身の安全、社会的責任において、施工管理の安全管理はとても重要で大変な仕事です。

 

施工管理経験者5人の大変だった体験談

施工管理5人の大変だった経験談

施工管理経験者で「仕事が楽だった」という人を聞いたことがありません

つまり、みんな大変な思いをしているんです。

ホワイトな環境を求めていたり、施工管理に向いてないかもと思う人は「施工管理はやめとけ」と言えます。

そんな大変な施工管理の経験者に、大変だったエピソードを教えて頂きました。

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ハウスメーカー施工管理(ミサワリフォーム株式会社)

20代後半男性

大変だと感じるのは、休みの少なさ(取得のし辛さ)です。

私が所属している会社は、営業が施工管理〜引き渡しまでを一貫して対応をしていますので、仕事量が多く、残業・休日出勤はどうしても多くなっています。

業務については、日中は営業活動、現場確認に外回りをし、定時後に事務所へ戻り、見積作成、発注業務等の事務作業をするといった流れです。

会社は日・月曜が定休日となっていますが、日曜日はお客様との商談・打ち合わせ、月曜日は現場確認が必要になることが多くあります。

加えて、現場では(納品されている設備が合わない/予定と異なるものが納品されているといった)トラブルが生じることも少なくありませんので、予定外の緊急の業務が入ることもあります

ただ、そこを上手くこなすことが出来れば、職人さんに昔気質イメージの方はほとんどいませんし、自身が作業をしなければならないような肉体労働が発生する場面も多くありませんので、素直にお引き渡し後などにはやりがいを感じられます。

 

やはり、残業と休日出勤が大変だという意見です。

 

派遣施工管理(スーパーゼネコン)

30代後半男性

プラント工事にて鉄骨組立を担当(補助)しました。

私は土木が専門でしたが、土木工事は殆ど終わっておりそちらは手が足りているとの事で、直近で3人も辞めたと言う鉄骨斑へ配属されました。

持病持ちで歩行障害があるので、高所作業は無理である事は面接時に言ってあったのですが意に介さず

高所でも足場の設置も無く、風速16mの暴風雨でも溶接作業させる等杜撰な安全管理。

溶接検査時に外注業者1名が転落(防止網内)、肋骨骨折で済みましたが、事故発生連絡をしても忙しいからとたらい回し。

救急車も呼ばず揉み消しのさんだんの挙句、所長担当者ともに責任転換する始末。

技術者不足で社外所長を雇ったようで、紳士的で定評のスーパーゼネコンとは思えない非人道的な現場に愛想が尽きて早期退職しました。

 

地方中小ゼネコン

20代後半男性

入社当時はまともな会社だと思っていました。

仕事を覚え始め技術を身につけて資格もとりがむしゃらに頑張っていました。

残業は多いし休日出勤も普通にあります。労働環境は悪い。

社風も謳い文句は仲のいい会社と言うてますが正直最低です。そして安月給

社員同士の人間関係はかなり良好で仕事の内容もやりがいはありますので不満はないですが会社の社長に対しての不満が社員全員あるような会社です。

ワンマン経営で子供みたいな考え方。仕事という仕事は何もしなければ営業も行かない。会社で事務員と遊んでるだけです。

ましてや僕ら社員はその事務員よりも給料が少ないのです。完全週休2日制の事務員よりもですよ。

技術職じゃなければ年功序列とかなのかなとまだ納得は出来ますが資格も技術も全くなくおまけに完全週休2日の事務員より少ないとか意味わかりません。

ブラック企業よりもひどいブラックですよ

 

こちらも残業・休日出勤・労働環境・給与の不満です。

 

また、中小企業の特長かもしれませんが、経営者に対しても不満があることを教えてくれました。

 

ただ、大変ではあるけれど「仕事のやりがい」「社内の人間関係」はポジティブに捉えているようです

 

中堅ゼネコン

20代後半男性

残業について/平均的な残業時間は月80時間

36協定があるため、それ以上時間外勤務をつけられない実態あり

休日出勤/基本的に土曜日、祝日は出勤

現場によっては隔週で土曜日休める現場もあるが基本的には土曜日も現場が稼働するため出勤

人間関係/現場によって変わる

業務量が多く常に書類作成等が多い現場はコミュニケーションがほぼ取れない

報連相もなく、現場に移動したばかりの社員に対しても教育等もなく即戦力を求める

人によるがコミュニケーションよく取り良好な環境の現場もあり

労働環境/現場ごとの異動の為、短期間1年毎に転勤や赤字などの現場は宿舎を安く押さえたりすることがある

まとめ
会社側は時間外労働を減らしたいが現場側は業務量が多く減らせない

暗黙の了解で空残業があり、休みも少なくプライベート時間が圧倒的に少ないと思われる

無事故無災害で安全第一と言われるが安全に関わる経費が圧倒的に少なく、工程も超過など多くの矛盾点がある

 

これは私のいたゼネコンと同様の状況ですね。

 

残業は上限以上は付けられない圧力があるので、暗黙でサービス残業になってました。

 

派遣施工管理(女性)

20代後半女性

平日は朝7時半から朝礼が始まるので、6時半には現場宿舎を出発していました。

定時で上がることはまず無く、残業は当たり前ですが、早くても21時遅いと日付が変わってから現場事務所を出て帰るというのがほとんどです。

また、休日出勤に関しては交代制ですが出勤する際は安全当番を必ずと言っていいほど頼まれるので、朝礼・昼礼の準備も大変でした。

人間関係に関しては、私が女性ということもあってか協会社さんは良くしてくださっていました。

慣れた頃に都合の悪いことには強い態度で出て話も聞かない方もいらっしゃいました。

1番大変だったのは、次の日に使用する図面や書類を現場から戻ってきた残業後に作成しなければならないことです。

現場の作業を止めてしまうことだけは避けなければならないからです。

 

派遣の施工管理でも結局定時上がりは難しい現状を教えてくれました。

 

現場を閉めてから、図面や書類の作業を行うのはどのゼネコンも一緒ですね。

 

女性でも日付が変わるまで仕事をしなければならない実態も、やはりあります

 

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未経験で施工管理はきつい?

施工管理がきつい12の理由と未経験でも可能な回避方法

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参考未経験で施工管理はここがきつい!7つの理由と回避方法

 

施工管理の年収やキャリアは?

大変な施工管理の年収とキャリア

では、ここまで大変な施工管理の年収やキャリアはどうでしょうか?

 

アンケートを取った13人の施工管理の年収を紹介します。

 

年収

施工管理の年収アンケート

年収については300万~500万ほどの方が多かったです。

 

年齢にもよりますが、おおよそこの年収帯が目安になりそうです。

 

年齢と年収の関係アンケート

 

30代で400~500万あたりが妥当なラインになりそうです。

 

職種と年収アンケート

 

 

やはり大手ゼネコンの方は年収は高かったです

 

ゼネコンは企業の規模で年収に差が出ていそうです。

 

ハウスメーカーも40代の方で700万円近い方もいました

 

派遣の方は20代30代が多かったのもあり、年収は低めです。

 

キャリア

キャリアについては、施工管理は年収を上げるチャンスが十分にあります

 

私のプロフィールを見ていただけるとわかるように、施工管理をしてから転職で年収は大幅に上がりました。

 

新卒からの年収の推移(建設業界から不動産業へ)

 

施工管理経験者は、業界内では需要があります

 

だから施工管理でキャリアを終えるのではなく、施工管理の経験を他社に売ることで、キャリアを積めます

私のおすすめは、転職ありきで施工管理になることです

 

あなたに合った転職サービスを診断できます。ぜひ試してみてください。

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施工管理は大変|まとめ

ではこの記事のポイントをまとめします。

施工管理は何が大変?

長時間残業

休日・プライベートはなし

板ばさみ

体力勝負

工期が絶対

毎日危険がある

人の命を預かる責任

 

施工管理の大変さが伝わったでしょうか?

 

ここまで読んでも「施工管理やろう」と思えたら、是非挑戦してみてください。

施工管理に向いている要素を持っているはずなので、素晴らしい施工管理になり良いキャリアを積めるはずです。

参考【厳選】施工管理に向いてない人の15の特徴と改善法5選|失敗しないコツも

 

また、施工管理を経験したら、是非デベロッパーに挑戦してみてください

 

ハードルは高いですが、需要は高いので、受かる可能性は十分にあります。

参考【完全ガイド】同僚15人の大手不動産デベロッパーへの転職方法を公開

 

ちなみに、ホワイトな施工管理を探している方は施工管理でもホワイトな企業はこの業種!建設業界13年目社員が公開でおすすめの施工管理職を参考に考えてみてください。

 

よこてん
最後になりますが、もし転職するなら転職エージェントは使った方がいいですよ。(これは本当に)

 

そもそも転職エージェントって?と言う方はこちらをどうぞ。

参考転職エージェントの選び方|彼らはウラで何を考えているのか?失敗しない8つのポイント

選び方を間違えると大きな失敗につながるので、知識として知っておいていい内容です。

 

よこてん
最後に、、、施工管理は大変ですよ。

 

では、今回はこの辺で。

 

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