施工管理の転職ノウハウ

施工管理でもホワイトなのはこの業種!業界14年のプロが公開

施工管理でもホワイトに働きたいならこの業種

この記事を読むと

  • 施工管理に転職するかしないかの判断ができるようになる
  • ホワイトな施工管理に転職する方法がわかる

施工管理の経験者でも未経験者でも、ホワイトな施工管理を探している人は多いですよね。

施工管理はよくブラックな仕事だと言われます。

しかし、中にはホワイトな施工管理をしている人もいます。

「施工管理にホワイトな企業はない」と筆者も考えていましたが、それはホワイトな施工管理の探し方や業種を知らなかったからです。

この記事を読めば、「施工管理でもホワイトはあり得るのか」「ホワイトな施工管理の見つけ方」がわかります。

押さえるべきポイントがわかれば”施工管理のキャリアを活かしたホワイトな生活”は実現可能です。

"キャリアも私生活も両立したい"という人には有益な内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

こんな方におすすめ

  • 施工管理に興味がある人
  • 施工管理に疲れた人
  • ホワイトな生活をしたい

\ たった5秒でわかる! /

ホワイトな施工管理の定義って?

ホワイトな施工管理は、以下の5つ条件が満たされている状態です。

  1. 残業が少ない
  2. 休みが取れる
  3. 給与に納得できる
  4. 人間関係が良好
  5. 工期に余裕がある

この理由は、施工管理は上記5つの条件が満たされないことが多く、ブラックだと感じる人が多いからです。

例えば、月の残業時間が40時間、完全週休2日で有給取得率50%と聞けば、多くの施工管理はホワイトな職場だと感じるでしょう。むしろそんな情報はウソだと感じるかもしれません。

つまり、施工管理はそれだけブラックな条件で働いています。

以下で、ホワイトな施工管理企業の定義を確認していきましょう。

①残業が少ない

ホワイトな施工管理は残業時間が少ないです

施工管理の2021年の平均残業時間は建築で月60.9h、土木で56.4hです。(日建協 2021 時短アンケートの概要)

また、施工管理の約4人に1人が月80h以上の残業をしています。

そのため、月40h程度の残業で帰れる施工管理はホワイトです。

よこてん
筆者の友人が務める改修ゼネコンの施工管理では、残業時間は月30hほどでホワイトです。

中には月に100〜200hと残業をしている施工管理もいますから、月に50hの残業でもホワイトと感じる人もいるでしょう。

②休みが取れる

休みが取れる施工管理はホワイトと言えます

国土交通省の報告によると、現場の平均閉所日数は週休1.4日で、週休2日も取れていません。(国交省 建設業の働き方改革の現状と課題)

そのため、完全週休2日が取れる、さらに有給を取得している施工管理はホワイトと言えます。

よこてん
見極めるポイントは、現場所員の人数を増やし、交替で休みを取れる体制を作っているかどうかですね。

③給与に納得できる

施工管理が納得できる額の給料をもらえていればホワイトな施工管理と言えます

施工管理の年収は平均年収と比較して高いですが、納得できる額ではないことがほとんどです。

国税庁によると、全産業の平均年収が433万円なのに対し、建設業の平均年収は458万円(民間給与実態統計調査 令和2年分)

業務量や責任と比較すると、多くの施工管理は年収が割に合わないと感じています

よこてん
筆者のTwiterにもそのような相談が多くあります。

そのため、給与に納得できる・満足できる施工管理はホワイトと言えます。

④人間関係が良好

人間関係が良好な施工管理もホワイトと言えます

なぜなら、施工管理は人間関係でも悩むことが多いからです。

古い体質や企業風土が未だ残っていることが多く、管理職世代と現役・若手世代の価値観が合わないこともその原因となっています。

また、パワハラやセクハラは5人に1人が受けたことがあるほか、協力業者とのコミュニケーションに難しさを感じる若手もいます。

よこてん
筆者の体感ですが、建設業はクセの強い人が多い印象です。「座り方が気に食わない」と怒られたり、「使えねぇな、辞めちまえ!」などの暴言が飛ぶこともしばしば。

どこかで割り切れるメンタルがないとキツいこともあります。

そのため、人間関係がクリアな施工管理の職場はホワイトと言えます。

⑤工期に余裕がある

工期に余裕のある工事を担当する施工管理はホワイトと言えます

なぜなら、施工管理は多くの場合、工事の工期に余裕がないからです。

工期が短いと、一日にこなす業務量が多すぎて残業が長時間になったり、休日も働くことになります。

日建協のアンケートでも週休2日を実現するために必要なことは「適正な工期を確保すること」との回答が最も多いです。

一方、工期に余裕のある現場は、残業も少なく、休日・有給も取りやすいため、施工管理でもホワイトに働くことができます。

 

施工管理でホワイトに働きたい人の結論

おすすめは以下の3つです。

建設業界

  1. 施工管理 ⇒ 改修ゼネコン

他業界

  1. 主任クラスにおすすめ ⇒ デベロッパー
  2. 若手・第二新卒 におすすめ⇒ tech企業

それぞれの魅力について解説していきます。

ポイント

施工管理でも驚異的にホワイトな企業がありました!

今後も情報が入り次第、順次リストアップしていきます。

気になる方は『施工王』で定期的にチェックしてみてください。↓↓

 

企業名

株式会社SYSKEN

https://www.sysken.co.jp/

株式会社SYSKENロゴ

株式会社ヨコソー

https://www.yokosoh.co.jp/

株式会社ヨコソー

職種

インフラ施工管理 改修施工管理

休日

土日休み 日曜休み

有給取得率

90%(年間20日) 50%

残業

20~30h 10~20h

年収

500万(20代後半) 500万(20代後半)

 

施工管理でもホワイトなのは改修ゼネコン

『改修工事』は施工管理の中でもホワイトな環境が多いです。

 

特にホワイトな条件が多いのはマンションの改修

 

その理由は、

  • 業務量が適量
  • 管理する職種も多くはない
  • 入居者がいて作業時間に制約がある

そのため、特殊な現場でなければ通常業務は定時で終えられますこれホント

 

新築ゼネコンと改修ゼネコンの比較表

新築ゼネコン・改修ゼネコンの比較表

 

よこてん
私の友人も改修ゼネコンに勤めていますが、ホワイトな生活をしています。

ちなみに友人は新卒入社6年目の28歳で改修現場の所長になり、年収は新築戸建て(首都圏)と新車を買えるほどです。(同年代と比較しても高給)

友人は毎日19時には家に着き、子育てもしています。

 

施工管理職としては夢のようなホワイトさです

ちなみにマンション改修でなくとも現場によって作業時間の規約はあり、徹夜や泊まりで仕事をすることはほとんど無いです。

 

ホワイトな施工管理を目指すなら、マンション改修の施工管理は有力な候補になります

参考施工管理は激務!は本当?実態や理由ー激務でない施工管理の選び方も解説

 

ホワイトで"キャリア"も魅力的なマンション改修の施工管理

さらにマンション改修工事はこれからキャリアを積む人にとっても魅力的です。

理由は、業界の平均年収が上がっていくと予想されているからです。

 

次のグラフは過去15年のマンション供用部修繕工事の市場成長と、将来の成長予測を表したグラフです。

過去15年で右肩上がりの成長を続けており、2025年には分譲マンション共用部修繕工事の市場規模は7000億円規模(20年で40%以上の上昇)まで拡大すると見込まれています。

 

伸びる市場は最終的には社員の給与に還元されていきます。

つまり年収へのリターンを期待できるので、今後魅力的な業界です。

 

マンション改修市場の成長要因

マンション改修市場の成長の理由は、「ストック数の増加」「工事単価の上昇」です。

 

ストック数の増加

現在(2021年)も分譲マンションストックは右肩上がりで増加中です。

次のグラフは、過去50年のマンションの新規供給戸数とストック戸数を表したグラフ。

2001年からの20年間でマンションストックは300万戸も増加(約1.7倍)しており、今後もストック戸数は増え続けると予測されています。

現在の新築物件は耐震性・耐久性が高く、スクラップ&ビルドでなくストック活用を前提として設計されている物件が多いからです。

このように、マンションのストック数が増えていくことが、マンション改修工事の市場を成長させる1つの要因となっています。

 

工事単価の上昇

マンション改修市場の成長のもうひとつの要因は建設単価の上昇です。

次のグラフは過去10年のマンション(RC造)建設費指数を表したものです。

2011年からの10年間で工事原価は22%以上も上昇しています。

商品の単価が上がると言うことは、その市場の需給バランスにおいて需要が勝っていると言うことです。

つまり、供給が追いついていないというこで、供給に対して市場の求める需要が多い場合、その市場は伸びていくのが通常の見方です

この単価の上昇も相まって、マンション改修市場規模は成長を続けています。

よこてん
働く環境もホワイトで、今後も伸びる業種であればキャリアにとっても非常に魅力的です。

 

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施工管理のキャリアを活かせるホワイトでおすすめの業界

施工管理経験を活かせるホワイトな他業界

転職をしてみるとわかりますが、意外と施工管理のキャリアが活きるホワイトな他業界も多いです。

 

おすすめは以下

  • 不動産デベロッパー ⇒ 主任クラスおすすめ
  • tech企業(不動産テック・建設テック)⇒ 若手・第二新卒おすすめ

施工管理は施工管理職や管理会社への転職しかないと思い込みがちですが、全くそんなことはありません

 

ホワイトでおすすめ①:不動産デベロッパー(主任クラス以上におすすめ)

"主任クラス以上におすすめ"なのがディベロッパーです。

理由は3つ

  • 施工管理のキャリアが直結する
  • 働く環境もホワイト
  • 年収もあがる

 

まず、ディベロッパーの技術的な業務は施工管理の仕事の延長でもあります

ゼネコンとの協議、品質検査など、これまでやってきたことがすぐに活きるので、これまでのキャリアが無駄になりません。

 

また、施工管理経験者はデベでは重宝されていて、ディベロッパーへの転職ハードルは実は高くないです

なぜなら、

  • 施工管理のノウハウはコスト貢献度が高い
  • ディベロッパーには施工のわかる技術者が少ない

からです。

 

実際にデベロッパーの技術職には多くの転職者が中途で入社してきます

デベロッパーへの転職方法はこちらで詳しく解説▼

デベロッパー(発注者)への転職方法を公開

【完全ガイド】同僚15人の大手不動産デベロッパーへの転職方法を公開

続きを見る

参考【完全ガイド】デベロッパーに転職するには?|求人が見つからないときの対処法|技術転職者9人の答え

 

ちなみに、ディベロッパーは労働環境も超ホワイトです

  • 完全週休2日+祝祭日
  • 残業30h以下
  • 有給休暇を使える(取得率高い)

しかも、ディべロッパーに転職すると年収はしっかり上がります詳しくはビルキャリ管理人についてをご参照ください。

よこてん
転職するとわかりますが、本当に世界が違います。

 

デベロッパー転職におすすめの転職サービスを診断できます!

Q3をディベロッパーにして、よかったら使ってみてください!

\ たった5秒でわかる! /

ホワイトでおすすめ②:tech企業(若手・第二新卒におすすめ)

tech企業とは、「建設・不動産」業界に「テクノロジー」でサービスを提供する企業です。

具体的には、管理業務DX化・無人建設・VR内覧・ARゴーグル・マッチング・AI査定・オンライン売買などのサービスがそれに当たります。

日本ではあまり馴染みのないTech企業ですが、アメリカでは不動産テック版GAFAと呼ばれる「ZORC(ゾーク)」(4つの先駆企業の頭文字)が市場を牽引しています。

※日本ではANDPADが建設テックの先駆、GA technologiesが不動産テックの先駆に当たります。

また、日本でもテック市場は急拡大を続けており、2025年には1.2兆円規模の市場へと成長が期待されています。

 

これらの企業は、テレワークやフレックス勤務も当たり前でホワイトな企業が多いです

平均年齢も若く、若手の採用にも積極的なので、キャリアを積んだ主任クラスはもちろん、キャリアの浅い若手や第二新卒にもおすすめです

 

特に不動産techのトップを走るGA technologiesは現在採用を強化しています。

GAtechnologies採用

careena(旧CREEDO)という社員訪問サービス(無料)でリファラル採用も実施していました。

リファラル採用とは?社員と直接オンラインで「社内の環境や働き方の実態を聞いてみて、お互い良ければ入社する」というカジュアルな採用方式です。

リファラル採用は「変な企業に入って失敗したくない」という人におすすめの方法。

 

私も話を聞きましたが、かなりフランクに話が聞けるので「ちょっと会社の様子を聞いてみたい。」くらいでOKです。

キャリーナ(旧称CREEDO)の口コミ・評判と使い方|社会人のOB訪問してみた

※Facebookアカウントで登録になります。

 

tech業界の今後

建設・不動産業界でのキャリア形成でtech業界は注目されている業界で、特に第二新卒にはおすすめです。

キャリアや働き方を変えるには、このtech業界に関わる仕事に積極的に飛び込んでいくことが重要

年収も驚くほど高かったです。

 

tech企業の求人も豊富な第二新卒におすすめのエージェントはこちら▼

 

ホワイトな企業に転職したいなら、求人票の情報はウラを取ろう

ホワイト企業に転職する際に一点注意しておきたいのは、求人票の内容は第三者に確認してウラを取った方がいいことです。

 

理由は、求人票の内容には隠している事実も多いから

施工管理でホワイト職場を求めた転職はリスクが高い

 

企業に都合の悪い情報は求人票にはない「0」

実際には残業100時間以上で、休みも少ない企業も多く存在します

しかし目にするのは「年収800万円、土日休み」といった良い条件の求人ばかりです。

企業に都合の悪い情報は求人票には出さない。ということを知っておきましょう。

 

ホワイトな情報は”参考例”「1/100」

転職活動のなかでホワイトな仕事の情報が見つかったとしても、100ある現場のうち、たった1つの現場の例の情報かもしれません。

つまり、求人票で一番問題なのは、企業は都合の良い情報ばかり出して、都合の悪い情報は出さないところです。

このウラを取るために転職エージェントを利用するのがホワイトな企業に転職するコツです。

よこてん
特に第二新卒の方次で転職失敗すると取り返しがききにくいので、本当に使っておいた方が良いです。

 

 

本当にホワイトな仕事を探す方法

ホワイトな施工管理を探す方法

ちなみにですが、本当にホワイトな仕事を探すのであれば気になる会社に勤めている人に実際に聞くのが1番です

 

  • 友人や知り合いのツテをたどって、ホワイトそうな企業の人に話を聞く
  • 現場が近くにあれば、事務所に電話をかけてアポを取ってみる

 

そんなの無理でしょ。
よこてん
わかります。でも自分の人生を決める重要な情報を得るのですから、やってみる価値はありますよ。

 

そもそも、ホワイトな環境へ転職できるか・できないかは、間違いなく『情報』で決まります

『信頼性の高い情報』を得られた人は成功していますが、『信頼性の低い情報』を鵜呑みにした人は失敗しています。

何の努力もせずに得られる情報は、転職においては「無価値」です

誰が書いたかも分からない口コミや求人情報の信頼性は著しく低い。

 

だから最終的には、気になる会社に勤めている人に聞くのが1番です

 

『人生の選択の判断材料』は自分で直に収集した生の情報にすることをおすすめします。

 

よこてん
まぁこの記事の情報も鵜呑みにせず、重要なことは自分で情報収集した方がいいと思いますよ。

 

もし、「企業にツテがない。」「事務所にアポを取るのは重い。」ということであれば、careenaという企業内の人の話を直接聞けるWebサイトを利用するのも手です。

 

また、転職エージェントと並行して、転職サイトやスカウトサイトからも情報を収集すると安心です。

転職サービスの違いがよく分からない方はこちらを参考にしてください。▼

 

ホワイトな施工管理とブラックな施工管理の違い

施工管理は実は業種によってホワイト度・ブラック度が大きく異なります。

 

この違いは、

  1. 業務量
  2. 工期・予算

でほぼ決まります。

 

ホワイトな仕事を選びたいなら知っておいた方がいいので、参考にしてください。

 

業務量

新築のマンションや商業施設、プラントなどは規模も大きく、入る工種も多いため、業務量が膨大になります。

 

業務量が多ければ、それだけ働かなくては仕事は終わりません。

 

そのため新築の施工管理は往々にしてブラックになります。

 

よこてん
3桁の残業は当たり前と思っていいですよ。

 

工期・予算

また新築での建設は権利者の目的が居住や営利目的であるため、竣工期日に間に合わないと莫大な損害が発生します。

 

そのため、工期・予算が厳しくても、竣工日は絶対です

 

竣工を遅らせられなければ、休日も取れないですし、夜も寝る暇はありません。

 

そのため、短い工期の施工管理は極めてブラックな働き方になります

 

改修工事は違う

これに対し改修工事は、工種も限られ納期延長でも損害は比較的小さい工事があります。

 

つまり業務量も工期も適正なのです

 

そのため、改修工事は施工管理でありながら比較的ホワイトな働き方が可能です。

 

参考【完全版】施工管理がブラックと言われる理由|学校では教えてくれない実態と今後

 

施工管理でもホワイトな企業まとめ

この記事の内容を要約します。

 

この記事の要約

  • 施工管理でもホワイトなのは改修工事
  • tech企業も若手には狙い目
  • ディベはホワイトで施工管理のキャリアも活きる
  • まず自分で情報収集

キャリアを活かせる他業界もあります

 

施工管理のキャリアを活かしてホワイトな仕事なら、ディベロッパーがいいでしょう。

 

施工管理で選ぶなら、ホワイトな仕事はマンション改修工事です。

 

ただし、ホワイトかどうかの情報は企業の人に直に確認することが1番です

 

それでもダメなら転職エージェントという考え方が良いです。

 

もしエージェント選びに迷うならこちらを基準にしてみてください。

転職エージェントの選び方で転職の成否は分かれます。

 

最後に私のおすすめはこちら。

 

よこてん
自分で言うのもどうかと思いますが、ネット情報を信用しすぎず、ぜひ自分で行動していきましょう。今後も『施工王』をお願いします。

参考建設業は終わってる?6つの理由と将来性と辞めるタイミング|元所長が解説

参考施工管理は本当に地獄か|思考停止が一番危険【自分の人生を考えるべき】

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