せめてまともな人と仕事がしたい・・・
施工管理によくあるパワハラとその対処法を知りたいです。
こんな悩みにお答えします。
この記事でわかること
- 建設・不動産業界キャリア14年
- 元職人、元施工管理所長、元財閥系デベロッパー(転職3回)
- 一級建築士・一級建築施工・宅建士ほか
詳しいプロフィールはこちら>>
施工管理って本当にパワハラ多いですよね。
世間では問題視されることも日常的にあるのが施工管理の環境です。
「こんな状況の中で続ける意味あるのか?」と、考え始めてるなら是非この記事を最後まで読んでみてください。
施工管理がパワハラに対抗する方法があります。
この記事では、施工管理に良くあるパワハラ事例と、パワハラに対抗する方法を”現実的”な視点で解説していきます。
5分程度で解決できます。ではよろしくお願いします。
こんな方におすすめ
- 施工管理でパワハラを受けている方
- パワハラなのか確信が持てない方
- 施工管理を辞めたらどうなるのか知りたい方
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施工管理に多いパワハラ具体例9選
施工管理はパワハラが多いです。
他の職種や業界ではあり得ないような事も、この業界では当たり前にあったりします。
その事例をまとめてみました。
施工管理に多いパワハラ
- 暴言
- 人格の否定
- 理不尽に罵られる
- 無視される
- 過大な仕事を振る
- 小突く・暴力
- 長時間の説教
- 酒の席での無茶振り
- 働き方改革を理由にした圧力
ひとつずつ見てみましょう。
パワハラ①暴言を吐かれる
施工管理の仕事では暴言を吐かれることはしょっちゅうです。
上司達もそのように育てられてきたからでしょう。
「もう会社来なくていいぞ」「使えねぇな!」「頭、大丈夫か?」
など、まぁまぁな暴言はしょっちゅう飛び交います。
「え、これくらいはまだいいんじゃない?」と感じる方もいるかも知れませんが、、、
それ、麻痺してますよ。
それなりにコンプライアンスが整っている企業だと、上司がこれを部下に行った時点でパワハラ決定で、懲戒処分です。
立派なパワハラなので、「施工管理だから」とか「現場の仕事だから」とか、理由をつけずにしっかり"パワハラ"だと認識しておきましょう。
パワハラ②人格を否定される
暴言に加えて、人格を否定されることも完全なパワハラです。
これは、仕事に必要のないことで苦痛を与えられた時点でパワハラだと、厚生労働省が定義しています。
例えば、「おまえ、何歳だ?」「親も頭悪いんだろな」「おまえの子供がかわいそうだ」とかです。
確かに、自分の仕事のミスがあったりすると、言い返しにくいという場合もあるかもしれません。
ですが、仕事のミスと立場でマウントを取って、完全に仕事とは関係ない部分で人格否定してくるのは完全にアウトです。
言われても言い返せない場合はしっかり"パワハラ"を受けたことを記録しておきましょう。
これらの人格否定をする言葉は、「侮辱罪」「名誉毀損罪」になる可能性があり「刑事告訴」の対象にもなります。
パワハラ③休みを取らせてもらえない
休みを取らせてもらえないのもパワハラのひとつです。
社会人としての仕事の作法もありますが、休めるときに休みを取らせてもらえないのは完全にパワハラです。
例えば、段取りしてあるのに休日に当たり前のように電話をかけてくる。
「休み?取れるわけねーだろ」「もう帰るのか?」「段取りダメだからとりあえず現場来いよ」
段取りしてて、何も問題ないのに、休ませてもらえない。
こんな状況は完全に"パワハラ”になるので、意識しておきましょう。
パワハラ④無視される
パワハラをする人間の種類によっては、攻撃するタイプのほかに、無視するタイプもいます。
仕事で必要な報告・連絡や会話でも無視をしてきたらパワハラですね。
そもそも会話もしたくないと思うので、無視してくれた方がいい。
と思う方もいるかも知れませんが、それも一応アウトな行動です。
パワハラ⑤過度な量の仕事を振られる
どう考えても無理な仕事量を振ってくる場合も実はパワハラです。
これ、施工管理だと常に無理な量の仕事を抱えているので、ほとんどの人が麻痺してます。
例えば、明日の朝までに
- 施主用資料の作成
- 工程の調整
- 現場の整備
- 業者の手配
- 請求書処理
- 図面修正
- 指示書作成
- 工事計画書作成
- 検査資料準備
- 業者打ち合わせ
- etc
これら全部を終わらせるよう指示するなど。
頑張っても物理的に不可能な量の仕事を振ってくるのはNGです。
若手に多いのは現場の整備です。
現場整備は必要な業務なんですが、本当に明日朝までなら時間でなくマンパワーで解説する段取りをすべきです。
それをパワハラで5人でやるべき業務量を1人でやらせるなど。
非合理的で苦痛を与えられるような場合はパワハラになります。
パワハラ⑥暴力・小突かれる
暴力はもってのほかですが、小突かれたり、机を叩かれたりするのもパワハラです。
いまどき殴られることは昔ほどないにしても、いまだにあるようです。
ただ、直接の暴力が減った代わりに、いじりを含めた小突きなどは増えています。
普通に考えて、仕事の中で小突いたり机を叩くなどの威嚇する行為は不要ですよね。
アンガーマネジメントが出来ない人間は、ビジネスマンとして能力が不足しています。
パワハラ⑦ 長時間の説教をされる
執拗に長時間説教をするのも、”指導”を超えてパワハラに該当します。
これは同僚が良く受けていました。
現場を戸締りして事務所に帰ってからが、パワハラタイムの始まりです。
およそ20時から23時過ぎまで説教タイムは続きます。
長いときは18時ごろから始まり、帰れなくなるまで続く事もザラでした。
仕事のミスを原因に、仕事の”指導”という名目で説教を垂れている先輩・上司もいるかもしれませんが、そもそも説教自体が仕事にはムダなので、パワハラに認定です。
パワハラ⑧酒の席での無茶振りされる
パワハラは業務以外のところでもあります。
施工管理は仕事の関係での飲みが多いものです。
酒が入ると理性が緩むのか、ひどい無茶振りをされる事もしばしば。
お酒の席が楽しくて、多少のいじりや無茶振りも苦じゃない人はいいですが、そうでない人も多いはずです。
このときのパワハラの例は「一気飲みの強要」「一発芸」「ケガをするような笑いを取らせる」「執拗ないじり」などです。
何となく、「酒の席だから」「無礼講」となりがちですが、そんなことはありません。
パワハラはパワハラです。
パワハラ⑨働き方改革を理由にした圧力をかけられる
これはここ最近の事例です。
「休みの取得」や、「残業の削減」を業務の状況を考慮しないで強要する場合は、パワハラに当たります。
これは、休めないのに「休め」といって休暇を取得させる反面、「業務はお前がしっかり終わらせろ。応援はない。」という要求はしてきます。
すると、
「申請上は休暇、実際は仕事」
という状況が生まれます。
これは今の施工管理に多いパワハラです。
残業も減らすよう上司から言われますが、正直仕事が多すぎて減らすことなんて出来ません。
となると取れる選択肢は、
サービス残業。
こういった行動に追い込む圧力はパワハラと捉えられます。
参考に、建設業関係者8500人の日建協アンケートでも
- 会社や上司から仕事の状況を考慮しない時短の指示がある。33.1%
- 勤務時間の申告に自主規制の圧力がある。27%
- 仕事が終わらずサービス残業をしている。25%
と、圧力があることを明らかにしています。
(JCU日建協の2019年時短アンケートダイジェストより)
実は働き方改革は新たなパワハラの温床になっています。
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こんな事例の通り施工管理ではパワハラが横行しており、かなり厳しい状況なのは間違いありません。
ではどうしたら施工管理がパワハラを受けたらにの時間が取れるのか、次で説明していきます。
施工管理がパワハラを受けたときの5つの対処法
ではパワハラが横行する厳しい建設業界の中で、施工管理がパワハラを受けた時はどうすれば良いか。
※紹介する方法は私や私の元同僚も実践した方法です。
施工管理のパワハラ対処法
- 録音・録画
- 人事部へ相談
- 現場異動を希望
- 部署異動を希望
- 転職も考える
現実的には主にこの5つです。
ひとつずつ説明しますね。
パワハラ対処法①録音・録画する
パワハラを受けたことを証明するには、録音・録画が最も効果的です。
録音・録画が効果的なのは、客観的に見てパワハラがあったことを判断できるから。
なかなかないかと思いますが、裁判になった場合にも、音声データや動画はパワハラの証拠として利用できるでしょう。
②人事部へ通報
次の行動は人事部へ通報しましょう。
録音・録画データはなくてもOKです。
もしくは、それなりの組織規模であれば、ハラスメントを取り扱うコンプライアンス部があるかと思います。
とにかく、パワハラを受けていることをしっかりと伝えると良いです。
この通報で、対象のパワハラ上司は降格や減給、異動などの懲戒処分が下ります。
これが成功すると、パワハラのない平和な環境になる可能性は高いです。
組織によりますが、ダメな会社はキチンと対応してくれないかもしれません。
そうなると、余計に会社にいづらくなります。
そのため、「穏便に済ませたい」「我慢した方がいい」という判断をする方が多いのですが、個人的にはあまりおすすめしませんね。
ではこういった人事部への通報が心配な方は、どうするか。次の方法を試していきましょう。
パワハラ対処法③現場異動を希望
人事部に通報するのが心配であれば、自分の現場配属先を変えてもらいましょう。
施工管理は幸い、現場が変わっても仕事は大きくは変わりません。
現場を離れればパワハラ上司からは解放されます。
普通に仕事することができるようになるので、施工管理を続けたい人はこちらがおすすめ。
よく、「竣工までは」など現場のキリの良いところまで。と考える真面目な方が多いですが、その必要はないです。
”あなたの人生”と”現場の工期・業務"は何も関係ありません。
動こうと思ったときが、そのタイミングです。
④部署異動を希望
また、現場異動ではなく、施工管理という職種から変えたい場合は、部署異動がいいです。
「とにかくパワハラ上司から離れる」という成果を確実に得られますし、ワークライフバランスが整う可能性もあります。
「転職するほどではないけれど、今の仕事からは離れたい」という場合におすすめです。
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現場監督を辞めてよかった?後悔した?辞めたいときのおすすめ転職先と退職方法
続きを見る
参考現場監督を辞めてよかった?後悔した?辞めたいときのおすすめ転職先と退職方法
パワハラ対処法⑤転職も考える
部署異動以上に、パワハラ上司との距離を離したい場合は、やはり転職がおすすめです。
その理由は、
- パワハラ上司とはおさらば
- 施工管理は引く手数多なので、転職が容易
- キャリアにおいてもプラスになる
実際ホワイトな施工管理も存在しますし、それなりの規模の不動産デベロッパーだと全員まともです。
参考>>施工管理でもホワイトな企業はこの業種!キャリア13年目のプロが公開
ちなみに、不動産デベロッパーへの転職はハードルが高いと思われがちですが、そんなことはないです。
【完全ガイド】現役技術職9人に聞いた不動産デベロッパーへの転職方法|求人が見つからないときの対処法も
施工管理のパワハラで悩んでいるなら、まずは何かひとつ行動してみることをおすすめします。
思ったときに何か小さいことを成し遂げる。
これが自分の人生を変えます。
もし転職を検討しているなら、こちらの記事に目を通して転職エージェントに登録をしておくだけでも、状況を変える大きな一歩です。
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施工管理をパワハラで辞めたらどうなる?
結論から言います。
施工管理を辞めても全然大丈夫です。
世の中わりと”余裕”と”ゆとり”が豊富です。
建設業くらいです。こんなに切羽詰まってパワハラウケながら仕事している職種は。
転職すると新しい全く変わった生活と、豊かな未来が待っています。
管理会社に転職した人、AI・BIMメーカーに転職した人、改修施工管理に転職した人。
みんなゼパワハラを受けていたゼネコン時代より、仕事の精度も上がって、充実した生活をしています。
施工管理を辞めて変わる事①プライベートを確保できるようになる
これはとても大事で、プライベートで如何に自分の市場価値を高めていくかが将来のゆとりを決めます。
これまでパワハラに消費していた時間も、家族や自分の時間になります。
プライベートを確保することは人生において非常に重要な命題なので、「プライベートが欲しい!」という想いは正しいです。
参考>>施工管理はプライベートがない!11の原因と5つの解決方法まとめ
施工管理を辞めて変わる事②パワハラがないのが当たり前になる
結構転職するとわかるのですが、他の業界は施工管理とは全く環境が違います。
パワハラなど当たり前にないです。
私もデベ歴5年目になりますが、パワハラを見聞きしたは1回か2回くらいでしょうか。
ぜひ外の世界も見てみると良いと思います。
参考>>施工管理からディベロッパーへの転職の手順|知らないとマズイ4つのステップ
施工管理を辞めて変わる事③ノンストレスになる
転職してパワハラがなくなると本当にノンストレスです。
私はタバコもお酒も飲まなくなりましたし、メンタル的にも寿命が延びていると感じます。
あそこまでメンタルを追い詰められるパワハラもなくなります。
平日は夕食を家族と食べれますし、休日も予定通り休めます。
施工管理を辞めて転職すると、外の世界は本当にノンストレスな世界です。
パワハラからは逃げていい
もし今すでにパワハラを受けているなら、すぐに逃げてOKです。
その理由は、パワハラを受けている時間やその後のメンタルの影響を考えると、耐えるだけの見返りがないからです。
パワハラで消耗している時間はあなたの人生を搾取されてしまっているのと同じ。
ちなみに今の時代、施工管理やサラリーマンのキャリア以外にも、フリーランスになっている人も大勢います。
もし休めるのであれば、疲れたら休んでOKなんです。
休憩して、また始めよう!と思えたら、また始めればいいんです。
PRもし、自分で逃げ出す勇気が持てないなら、退職代行業者(男の退職代行がおすすめ)に依頼するのもありです。
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本当にツラい方は、自分の身を守るためにも検討してみてください。
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施工管理がパワハラを受けたときの対処法5選|まとめ
ではこの記事のポイントをまとめします。
この記事のポイント
施工管理はパワハラが横行している
感覚を麻痺させないで、しっかり録音!
人事に通報
現場異動の希望と部署異動の希望
転職も考える
施工管理はいまだに古い体質の残る産業です。
その中で、キャリアを積む覚悟がなければ、何かしらの行動は起こした方がいいでしょう。
パワハラは明確に刑事訴訟問題です。
とはいえ、異動を希望するのは心理的ハードルが高いですし、転職も不安ですよね。
参考転職エージェントの選び方|彼らはウラで何を考えているのか?失敗しない8つのポイント
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